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NLPトレーニング受講記録 #4

はじめに

 ごぶさたしております。こんのです。今回のNLPのクラスではアンカリングと肯定的意図を学びました。両方とも深くは知らない知識だったのですが、論理立てて説明してもらい、補足情報までもらって、悪いルーティーンに入ってしまうことを回避するため知識を得ることができたと思ってます。


アンカリング

 アンカリングは簡単に言うと「条件つけ」。一連の動作によって特定の心理状態を呼び起こすことです。有名なものだと、イチロー選手がバッターボックスに入る際の一連の動作。科学的・心理的な実験を例に出すと「パブロフの犬」のような話が含まれるようです。
 アンカーはVAK(視覚、聴覚、体感覚)の刺激から連想する反応。経験からの学習によって強化される。偏った一般化による望まない強化もあり得る。アンカーはポジティブ、ネガティブ両方がある。アンカリングというプラクティスで最終的に重要視するのは、ポジティブなアンカーをいつでも呼び出せるトリガーを作ること。
 プラクティスでは、体の一部にトリガーを作り(やる気スイッチみたいな感じ)、トリガーに触れながら次にポジティブな体験を視覚・聴覚・体感覚を伴って詳細に思い出す。最後にネガティブなことを思い起こした後に、トリガーに触れて、ポジティブな体験で打ち消せれば成功。ポジティブな体験が思い出せない、体験をポジティブに捉えられない、という状況になった場合には、その体験をリフレーミングすることで、ポジティブな面を切り出すようにする工夫が有効そう。リフレーミングとは、捉え方を変えること。例えば、「優柔不断」は「熟考して判断している」と捉えることができる。この様に、切り取り方を変えて、ポジティブな体験を思い出して、トリガーに埋め込むことがアンカリングというプラクティスの鍵。 
 自分の中では、結構うまく言っているので、よきよき。

肯定的意図:パート理論

 次に肯定的意図とパート理論の話に触れました。肯定的な意図の考え方を理解するためにはパート理論を理解する必要があり、個人的には時間がかかりました。
 説明してみると、人がとる行動にはどんなことでも、「肯定的な意図がある」というのがNLPのスタンスです。行動を見た際に、矛盾なく肯定的であれば、このNLPの主張には違和感はありません。ただ、人に暴力をふるっていうというような状態を見て、そこに肯定的な意図を見出すのは難しい場合があります。
 NLPでは、人の心は複数のパートとそれらを統合するセルフによって構成されていると言う考え方をします。顕在化した行動が肯定的な振る舞いとは一見矛盾があるような場合には、各パートの肯定的な意図の主張がうまくセルフに届いていない状態だと考えます。そこで、プラクティスでは、各パートの意図を聞いて、再調停したうえで、顕在化した振る舞いの意味合いを再考します(今回は、プラクティスまでは実施しなかったのでここまで)

関連した理論と書籍

 パート理論と肯定的意図についての理解を深める意図でトレーナーが取り組んでいる技術領域と書籍を紹介してもらいました。

パート理論を掘り下げた書籍

 トレーナーが指示しているコーチ。トレーナー曰く、パート理論をこの方ほど深く理解されている人におあいしたことがないとのこと。文体はシンプルなんですが、書いてあることを理解しようとすると難解で3度読みました。著者が現場体験から得た知見を言語化している書籍。学術的な引用はないですが、多数の経験から浮き上がってくる生々しいの説得力があります。読者を選ぶ可能性はありますが、僕は大好きです。
 気持ちとは、感情(身体的な変化)+考え方(着想したこと)と整理して、「怒り」「悲しみ」といった気持ちの際に、各パートはどんな状態ででてきて、心の中でどの様に葛藤の状態が形成されるのか、葛藤は心の主体となる主の状態のどの様に影響するのかといったことを書いてくれています。
 雑なまとめですが、葛藤は心的エネルギーを消費する。各パートのがマッチポンプの状態になって葛藤が解消されない状態が続くと、意図せずに心理的に疲労してしまうのでパートと対話して解消しよう。っていうことを書いてくれています。僕はここまで読んで、パートの肯定的意図がなぜ重要なのかを理解できました。

IFS(内的家族システム)

 こっちもすごく面白かったです。後藤ゆうこさんという、NVC認定トレーナーもやられている方が著者であったこともあり、どんなつながりがあるのかなーと興味を持って読むことができました。
 IFS(内的家族システム)の考えも、パート理論を前提にしていて、用いられている用語もほとんど同じでした。NLPとの違いとしては、パート理論を説明するための具体的なモデル(IFSモデル)が定義されていることでした。例えば、パートは、セルフ(パーツのリーダー)、プロテクター(守る人)、エグザイル(傷ついた子供)に分かれて、対話の際には役割を持ちます。更にセルフには質(強みに見えた)があったり、プロテクターも守り方によって更に分類されたり、モデルも詳細化されています。

 IFSは療法であり、論文も出ていることから、客観性や確証、再現性を重視する方には、好まれそうです。

おわりに

 今回も可能な限り整理してみたんですが、いざ文字に起こすと、抜けていた部分がたくさんありそうだと感じます。特にパート理論の話は、もっと広がりがあるし、語りたいことの20%も記載できていないな。とはいえ、NLPのフレームのおかげで、どんなふうに心を理解しようとしてきたのかは、自分の中では理解が進んできたので、よきよきです。


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