ソフィア・コッポラ入門
ソフィア・コッポラの映画がすきだ。ブリングリング。マリー・アントワネット。ロスト・イン・トランスレーション。ヴァージン・スーサイズ 。
キャストも超豪華でエマ・ワトソンやスカーレットヨハンソン、キルスティン・ダンスト。最近では今をときめくエル・ファニングと絶世の美女が作品を彩り、ガーリーカルチャーの深いこだわりが見るものをつよく魅了する。ブリングリングのパリス・ヒルトンの部屋はとても衝撃的だった。
コッポラの映画は少女漫画のように繊細で残酷だ。脚本がとても緻密で時計の歯車のように感情が、ゆっくりと動かされる。そのため、精神が整ってないときに見ないと心がヤラれる。
最近、新作のカンヌ国際映画祭監督賞受賞作の『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』をみた。アメリカ南北戦争下の女学校で生徒が、負傷した敵国の伍長を助ける。敵国の人間や戦争を嫌悪していた生徒や先生達は伍長を看病していく中で、その信用たる人柄を知り気持ちは静かに揺れ動く。
そして物語は一気に加速する。フィナーレに進むつれ、心を鋭利なナイフでめった刺しにするかのように畳みかけてくる。見終えたあとに、とんでもないものを見た感がしばらく心にずんと残る。
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