見出し画像

悲しみよ、こんちわ

 図書館で古代生物の図鑑を見るとわくわくする。推しはカンブリア紀の「アノマロカリス」だ。怪獣映画に出てきそうな巨大なその造形は、私を一瞬で虜にした。ゴジラ映画に出てきそうだ。出来ることなら5億3000万年前に生まれたかった。もしタイムマシンが完成したらカンブリア紀に行きたい。

 アノマロカリスは海底を軽やかに舞う。その姿はまさにカンブリア紀最大の捕食者だ。白亜紀を代表するティラノサウルスも好きなんだけど、なんでも最近の仮説によるとティラノサウルスは全身羽毛に覆われたみたい説があって幻滅した。CG画像を見ると完全に鳥だ。これじゃない感がハンパない。もし羽毛に覆われたティラノサウルスがモンハンに出てきたら、ハンター達の格好の餌食にされるだろう。恐竜の質感はやっぱり皮膚だ。

 子供の頃にテレビで恐竜の特集を見た。もし恐竜が現代まで生き残っていたらこんな顔をしていると、再現映像があった。ディノサウロイド。驚愕した。その姿は眼は黄色で、肌は緑色。怖い。恐竜が現代まで生きてなくて良かった。完全に妖怪人間だ。

 妖怪人間は正義の心を持ちわせていても、悪い妖怪から人間を助けてもその姿形は異形の為、人間から迫害される悲しい物語だ。ハッピーエンドはすぐに忘れるけれど、時を超えていつまでも覚えている話しは、哀しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?