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ルックバック、モノづくり系社会人の必修科目にしろ

*ネタバレがあるよ!あと感想がちょっとキモい!


あまりにも周りにルックバック履修してる友人がいなくて、会社の後輩にありあまる熱量でLINEする激重キモヲタになってしまった。
いつもどんなに激キモトークしても「え、いいですね!」とか「それは笑」の優しい反応の後輩が、ついに「笑」という淡白な返信になってしまったのでとっても反省している。


ルックバックって、モノづくりしてる系社会人全員みた方がよくない?マジで??

わたしがモノづくり、サービス系会社の社長なら金払ってでも観にいかせる。そして感想文提出させる。体育会系なので。
あと単純に人がどう受け取ったか知りたいので。

人間って、やっぱり誰かのために生きる動物なんだと思う。

昨今、"自分のこと大切にする"だとか"自分のために生きる"だとか言われるけれど、そんなのナンセンスだ。
相手が喜ぶ顔を、嬉しがる反応を得てこそわたしの幸福度が上がる。じゃなければ、人間は社会生活なんて営んで来なかっただろうに。

藤野は、自分のための努力は途中で頓挫してしまった。「もうやーめた」って、どんだけ努力しても報われない世界だと分かった。上には上がいて、自分の力量に見切りをつけたから。そこには自分には手が届かない世界への嫉妬に、気丈にも蓋をした意味もあったのかもしれない。

でも、京本のためなら頑張れた。しかも自分が一番ライバル視してた京本に認められた。真顔でスキップするのがよかった、本当に。
(この場面で捻じ曲がらずに、もう一度好きなものと向かい合った藤野の根が素直でよかった。わたしなら何言ってんだこいつ…こんなに画力あるのに…お世辞…?とドン引きする。性根が悪いので…)
京本がくれる愛に全力で藤野も返していた。新しい漫画を作って、外に連れ出してたくさん経験をさせて、美術の大学に行きたい、できる!と人間をひとり変えてしまった。


「藤野ちゃんは、なんで漫画描くの?」

君の!!京本のためだよォォォォ!!!!
映画館で大きな声出したかった本当に。
君のためだけに漫画描いてたんだよ藤野は!!藤野は、卒業証書渡しに行ったあの日から、君のために漫画描いてる!!!京本の!笑顔を!楽しそうな反応を見るために!!漫画描いてんの!!!!!


ふと帰り道、誰かのためを想って作られたモノとかサービスって無敵だなと思った。

どんなにそれっぽい商品説明や対象ペルソナを語られても、ふーん、で終わる。まぁ無難に売れるのでは…?としか感じずワクワクしない。
それよりも、あの子が喜んでくれる、あの子がちょっとでも幸せになれる、そんな商品を作ろうと思って世に出たモノは、陳腐なストーリーがついてても、結局大衆ウケする。それこそ藤野の漫画のように。

だからモノ作り系社会人全員履修しろルックバック!!!
特定の誰かを想い出して商品とサービス作れ!!!!君の手元にある商品は、本当に君の思い描いてる人が幸せになるか!??!それ使って嬉しそうにするか!??!!!お前のエゴで商品作ってないか!??!!!????!!


(ここで、日々の自分の仕事を思い出して心が死ぬ)


藤本タツキが描く女の子の虚無顔、よくない?

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