Surface Pro X の後継機登場!Surface Pro 9 5G の価値とは!?
先日、僕の愛用しているSurface Pro X の後継機に関するニュースを発見しました。マイナーアップデート版およびWi-Fi版は途中でリリースされましたが、今回はメジャーアップデートになりそう。
下の記事によると、Surface Pro X 系とSurface Pro 8 系をSurface Pro 9 として製品名を統一する方向のようです。
製品名は統一されますが、MicrosoftがArmの開発を放棄したわけではなく(よかった)、同じ筐体にArmとIntelのCPUが搭載される方式がとられるとのこと。
僕が気になっているSurface Pro X の後継機では、Snapdragon 8cx Gen3のカスタム版であるMicrosoft SQ3が搭載され、処理能力の向上が図られるようです。
また、5G対応モデルも用意されるようなのでSurface Pro X の後継機は処理能力がアップして5Gに対応するというアップデートが施されるのではないかと推測しています。
さて、そんな次期Surface Pro X の噂も出てきたところで、約2年半ほどほぼ毎日バッテリーが切れるまで使い込んできたSurface Pro X の総まとめと、次期Surface Pro X (仮称:Surface Pro 9)に望むことを教員目線で書いていきたいと思います。
毎日使うほど気に入った端末であるため、5500文字に達する長文になってしまいました。ご容赦ください。
(1)Surface Pro X のお気に入りポイント
① 常時LTE通信が可能
一つ目のお気に入りポイントは本体のみでLTE通信が可能な点です。
iPad Pro はWi-Fiモデルを購入して、Xperia 1 iii のテザリングで通信していますが、使いたいときにスマホのテザリングがOFFになっていたり、ネット接続に関しては若干のストレスを感じる場面があります。
それに比べ、Surface Pro X は環境に左右されずにネット接続できることが大変快適です。画面を開けた瞬間からインターネットに接続でき、Wi-Fi環境を探したり、スマホのテザリングを開始したりする手間がありません。
また、個人の端末は職場のインターネットには接続することができないため、自前の回線を使うことができる点は大きなメリットとなります。
さらに、学校で複数のクラスや複数の生徒が同時にアクセスすることで回線速度が低下することもありますが、自前の回線を確保していることで回線速度の影響を受けることも避けられます。
現在はMVNOや格安プランなどが広がり、データ通信のみなら安い値段で使うことができるのもメリットです。
② バッテリー持続時間と充電
二つ目のお気に入りポイントは、バッテリーの持続時間です。M1チップを搭載したMacbookが驚異的なパフォーマンスと省電力性を両立しているのと比べると見劣りしますが、バッテリー持続時間はそれなりに良いと言えます。
「普通に仕事をしていて1日もつ日もある」くらい、バッテリーは持続します。
常時LTE通信をしている割には健闘していると言えるのではないでしょうか。
充電はUSB-Cからの急速充電する方法と、Surfaceコネクタを介して充電する方法があります。どちらも65w以上の速さで充電可能なため、バッテリーが減少しても回復はそれなりに早いです。
自分は移動先などでコンセントが無い場合に備えて、以下のバッテリーを携帯しているので、(重いけど)バッテリー切れで困ることはほぼありません。
③ 筐体
三つめは、筐体です。ベゼルが細めで本体は薄く軽く、放熱スリットやファンが無い非常にスマートな筐体となっています。
ノートPCを持ち歩くと考えるとそれなりの重量がかさみますが、この薄さと軽さによって、トートバックに入れて気軽に持ち運ぶことが可能です。教室を移動しながら持ち歩く際もストレスが小さくなっています。
iPad Pro 11とSurface Pro X を同じカバンに入れても、まあ、耐えられる感じです。
次期Surface Pro 9 では、筐体がX系になるのか、8系になるのかはまだ不明なようですが、このスマートな筐体が維持されることを期待したいと思います。
(2)購入したことによる効果
僕がSurface Pro X を購入したのは2019年3月で、第1子が誕生して間もないころでした、自分の端末を導入し隙間時間を活用して細かい仕事を進めることで、働き方を効率化し、帰宅時間を早めることが目的でした。
キーボートとペンを合わせると15万円ほどの出費でしたが、その出費に見合う効果があったのか振り返っていきたいと思います。
① データ管理方法の変化
まず、Surface Pro X の購入によってデータ管理方法を変更し、これまで各デバイスの本体で保存していたデータのうち個人情報を含まないものを全てOneDriveへ移動させました。
これは、購入したSurface Pro X がメモリ128GBのものだったため、クラウドにデータを保存する必要があったということも影響しています。
データのクラウド移動によって場所と端末を選ばずに必要なデータにアクセス可能になり、間違って上書きしてしまったデータをバージョン履歴から復活できるという点でも、仕事効率化に大きな効果を上げました。
現在職場のパソコンは、個人情報を扱う際とOneDriveに保存されているデータを職場のプリンターから印刷する際に利用するだけとなっています(職場のPCはスペックが低くてもっさりした動作であるということも理由の一つ)。
② 職員室に戻る回数の減少
2つ目の効果は、Surface Pro X を携帯していることでアウトプット作業をする際に、職員室に戻る必要がなくなったことです。
GIGAスクール構想により、生徒・教師にiPadが支給されたため、教室でも一定程度の作業は可能ですが、学校の文書はMicrosoft Office で編集されたものが多く、iPadでの編集は効率的ではありません。
現状では、アウトプットを効率よく行うにはWindowsを搭載したPCに分があると思います。
その点から考えると、Surface Pro X は職員室に戻ることなく、放課や給食を食べ終わった後の時間などのちょっとした隙間時間を効果的に活用することができ、仕事の効率アップや時短に効果がありました。
こうした隙間時間を効率よく使うためには、Surface Pro X の常時LTE接続とバッテリーもちが威力を発揮しています。
Surface Pro X はそこまでスペックが高い端末ではなく、動画編集や3DCGなどの重い作業はできません。
しかし、学校で使われるのは95%がWord,Excel,PowerPointなどのOfficeファイルとPDFであり、そこまでのスペックは必要なく、Surface Pro X でほとんどの仕事をこなすことができています。
稀に発生する動画編集などの重い作業は、自宅のデスクトップPCで行ったり、必要であればリモートデスクトップを活用してこなすことも可能です。
自分にとってのSurface Pro X の役割は、学校内のどこでもOffice文書を編集できる、薄型軽量のPCというものであり、その役割をほぼ完璧に果たすことができていると言えます。
これらの効果と購入のコストを天秤にかけて振り返ってみると、購入費用の15万円は十分に見合うものであったと感じており、後継機種の購入も検討していきたいという同期につながっています。
(3)後継機で改善してほしいところ
上にあげたように、自分の使い方にすごくマッチしている端末であるSurface Pro X ですが、100%完璧な端末ではありません。ここからはSurface Pro X の後継機で改善してほしいところをまとめていきたいと思います。
① アプリの互換性
これは、購入前からわかっていたことですが、アプリの互換性がもう一歩改善してほしいと思います。
仕事ではGoogleDriveを使っているので、職場のパソコンには「パソコン版Googleドライブ」を導入していますが、Surface Pro X には互換性の問題から導入できていません。
また、iPadをサブディスプレイとして使える「Duet Display」もうまく動作しませんでした。
自分はそんなに多くのアプリを使っていないことと、Web版を使うことでそんなに大きな問題ではありませんが、一般的なWindowsPCで使われているアプリをほとんど同じように活用できるようになることを望んでいます。
AppleのM1チップへの対応と比べると、Microsoftおよびアプリ開発者のArm版への対応はかなりゆっくりな感じがするので、もう少しスピードアップしていってほしいと感じますね。
互換性という意味では、Windows11でAndroidアプリが動作するようになるという話もありますが、スマートフォン向けのアプリでどの程度使えるのかは不透明です。大きく化けてくれるといいなとは思いますが。
② 処理性能
Office文書の編集ではほぼ問題がありませんが、 M1チップとまではいかないでも、もう少し処理性能があるとできることの幅が広がると思います。互換性の低いアプリを動かす際にも役立つと思うので、処理性能のアップには期待したいです。
現在は、写真や動画編集などの重い作業はiPad Pro 11に担当させているため、それほど問題はないのですが、持ち歩く端末を減らしたい旅行などの際には、処理性能の高さは役立つのではないかと思います。
③ USB-C端子
現在のSurface Pro X にはUSB-C端子が2つ搭載されていますが、Thunderboltには非対応です。Surface Pro 8 のUSB-C端子はThunderbolt端子対応のため、高速なデータのやり取りが可能です。
次期Surface Pro X ではThunderbolt対応により、Surface Pro X に外部GPUが接続できるようになるとアツいと思います。
そうすると、外出時にはSurface Pro X の薄型軽量、常時LTE接続を生かして気軽に持ち歩き、家に帰ってからは外部GPUに接続して快適に作業をこなすという使い方も可能かもしれません。
本当はM1チップのような処理性能を単体で手に入れることができるといいと思いますが、昨今の報道を見る限りそこまでのスペックアップは望めないと感じるので、妥協策として外部GPU接続という方法もありかと思います。
あまり現実的ではないかもしれませんが、Appleとの差を埋めるためにはこれくらいのことも実現していってもらいたいですね。
④ 5Gへの対応
これは実現されそうですが、現在の4G対応から5G対応へのアップデートにも期待です。Surface Pro X を購入したころは、まだまだ5Gはエリアが狭かったですが、現在はそれなりに普及してきています。
このタイミングで投入されるのならば、5Gに対応することで高速なダウンロード・アップロードを可能にし、快適性を高めていってほしいと思います。
⑤ タイプカバーキーボードの改善
薄さや軽さとのトレードオフではありますが、もう少ししっかりしたキーボードカバーがあると嬉しいと思います。
簡単にタブレットにできるという点が売りでありますが、少し華奢で壊れやすい感じがあります(実際に使用して1年ほどで故障し、新品購入しました)。お値段もなかなかのものですので、もう少し質感や剛性感がアップしてくれるといいと思います。
ちなみにキーボードは取り外し可能で、スリムペンを充電しながら収納することができますが、iPad Pro 11 と併用しているため、ほぼパソコンとしてしか使っていません。
手書きの書き心地やアプリケーションの豊富さはiPadに劣りますね。まぁ、土俵が違うといえばそれまでなんですけど。
(4)新型を購入する?
Surface Pro X の後継機に現実的に期待できる仕様としては処理能力のアップと、5G対応、(Thunderbolt搭載)くらいになるような気がしていますが、Surface Pro X からの買い替え購入筆頭にいることは間違いありません。
といっても、第2子が無事に生まれ育休に入るとしたら、このSurface Pro 9 が値下がりしたタイミングで購入することになるかもしれませんが。
何にせよ、Surface Pro X 後継機の発表で、MicrosoftがArmにどれぐらい注力していこうとしているのかが見えるかもしれません。
Appleが独自のチップ搭載によって、処理性能と省電力性の大幅アップを果たし、コスパが大きく改善したことを見ると、Microsoftもそこに追従し、さらなる進化をしていくことが求められていくのではないでしょうか。
Surface Pro X 後継機について考えるのはワクワクしますし、想像を超えるような製品が登場してくることを期待したいと思います。
それほどスペックを求めないのであれば、Surface Pro X でもしばらくは使うことができるため、Surface Pro 9 発表のタイミングで値下がりしたSurface Pro X を購入するのもアリかもしれません。
また、続報があれば記事にしていきたいと思います。
今回は、愛用している端末ということで大変ながい文章になってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございます。
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