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社会人になってからハマったキャンプの話をしよう


さて、突然ですが、

社会人になってからハマった

#キャンプの話をしよう




社会人になってからというよりも、

ほとんどコロナ禍になってからハマったというのが

正解ですかね。

 最初の緊急事態宣言2020.4月頃〜

 コロナが拡大し始め家にいる時間を余儀なくされた私は、少しでも体内リズムを整える為、当日住んでいたアパートの3階の部屋からベランダに一歩足を踏み出し、太陽の光を浴びた。町は静かではありつつ、時折縦横無尽に飛び回るカラスの鳴き声だけが聞こえた。その時のベランダからの景色は、人ひとり見えなかった。自分だけが生きているんではないかと錯覚するほどであった。

 だんだんとベランダで過ごす時間が増えた私は、椅子を持ち出し本を読むようになった。ベランダにしばらく居ると喉が渇きだし、キッチンでコーヒーを作りベランダに戻り、コーヒー片手にまた本を読み始めた。今振り返るとその時何の本を読んでいたか鮮明に思い出すことができる。非日常の中にありながら時間を満喫できるようになっていた。

 ちょうどその頃、 #ソロキャン というワードが私の耳に入ってきた。アウトドア好きな私ではあったがソロキャンなんて恥ずかしくてできないと思っていた。

しかし、ベランダから場所を移し、

川のせせらぎを聞きながら、椅子に座り、
コーヒーを片手に本を読む。
それって最高なんじゃないか


と思い、YouTubeで、ソロキャン動画を見漁った。

ソロキャンは基本的に人と接触しないこともあり、私の知らない間でブームを広げ、コロナ禍で人気は加速していたようだ。
グループキャンプと同じくらい、いやコロナ禍も相まってソロキャンの人のが多いのではないかと思うようになった。

それなら自分も行ってみて確かめよう。

と珍しく重い腰を上げ、車を走らせた。

到着したのは県内の川沿いにあるキャンプ場。

到着するとソロキャン、あるいは夫婦と見える人たちしかおらず、まさに理想的な状況だ。

前日の雨で水量の増した川は音を凄め、
ついに来たなーという実感を沸き立たせてくれるとともに、願っていた自然が目の前に広がっている喜びが込み上げてきた。

そして月並みではあるが、外で飲むコーヒーというのは格別であった。

自然に囲まれ、自分の読みたい本を読み、喉が乾けばコーヒーを飲む。

もちろんそこに友人や親しい人が居たらより楽しめるという人もいると思うが、その時ばかりは『1人』が心地よかった。

それからというものは、何度かソロキャンに行くようになった。
コロナ禍という非日常の日々でありながら、
新たな自分を開拓した喜びを感じていた。

しかし次第に、
この気持ちを誰かと共有したいと思うようになった。結局である。

ひと月後、ひとしきりキャンプ用品が揃った状態で友人を誘い、ひとり一つ焚き火台を前にし、少し距離を置き会話と焚き火とコーヒーを楽しみ、それぞれの時間を楽しんだ。

自分1人だけの時間とは時間の流れかたが変わったが、コロナ禍で家から出ることも無くなったわたしには癒しの時間であり、人間味を取り戻せた時間でもあった。

キャンプは私に、
ゆっくり流れる時間、変わらない自然、深い友人関係を再認識させてくれる唯一無二の存在。

そこの地に足を運べば、自分の心が穏やかになるという場所を一つ持っておくと、人生が今よりも豊かになる。

そう強く思えたから、キャンプにハマったのだろう。

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