紙版画研究室 開設

「新しい紙版画技法の開発とその教育教材としての有効性に関する研究(2018年度 JSPS 科研費JP18K02686 採択事業)」の一環としてホームページを開設しました。

切る、貼る、塗る、剥がす、凹ませる等簡単にいろんな加工ができる「紙」。こうした特長を活かすことで紙版画はまだまだその表現の幅を広げていくことができます。ここに掲載した、一見すると銅版画やリトグラフのような作品も全て紙版画です。小学生から高校生まで年齢、発達に応じた表現が可能となります。

また描画、構成、コラージュそれらの併用など、幅広い表現力は様々な題材、テーマに展開していくことができます。他の版種に比べ制作の手間や時間を短縮でき、また失敗してもやり直しやすく、試行錯誤しやすいのも紙版画の魅力です。

いろんな素材、用具、手法に触発され作品を構想する。進んで試行錯誤しながら表現を工夫する。おどろきと喜びをもって偶然の効果を表現に取り入れていく。版画教材の持つこうした教育的効果をより一層高めていける潜在能力が紙版画にはあります。新しい紙版画の技法がみなさんの教育活動の一助になることができれば幸いです。 


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