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8.7. 瀬戸内海の地形

中国四国地方には、中国山地と四国山地という山の高まりがあり、その間に瀬戸内海が分布している。こうした特徴的な地形は、陸地側のユーラシアプレートと海側のフィリピン海プレートが押し合うことでできた地形と考えることができます。

中国・四国地方の南北断面図 
2つのプレートによる南北圧縮によって凸凹の地形が形成される

さらに、中央構造線という大断層に沿って、岩盤が横にずれることで、瀬戸内海周辺に凸凹ができます。凹部には伊予灘・備後灘・播磨灘などの海が広がり、凸部には高縄半島や讃岐山脈、淡路島ができました。このように、プレート同士の押し合いによって、瀬戸内海の複雑な地形ができていきました。

国土地理院電子国土Webの赤色立体図に加筆
フィリピン海プレートが南海トラフに斜めに沈み込んでいるため、横ずれ成分が発生して、中央構造線の北側で、楕円形の凹み(伊予灘・播磨灘・大阪湾など)ができ、凸部(高縄半島や讃岐山脈、淡路島)などと凸凹の繰り返しを作っている。