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住まいの設計を考える際に大切な位置関係と方位の話し、道路や車の駐車スペースと繋がる玄関の位置関係、家の間取り部屋構成にも関連する家全体で考える出入口となる部分について。

玄関の向きや位置について。
 
 
 


門屋から母屋玄関まで続く石畳は角度を調整して斜めに設けて数寄屋をイメージした和風の外観を眺めながら玄関へと誘う配置計画


 
生活スタイルや
土地の特徴を考えた向きの検討。
 
新しく住まいを計画する際
さまざまな側面で
多くの決断が求められますが、
その中でも特に重要なのが
玄関の向きです。
 
 

母屋正面にある坪庭を眺めながら玄関に入り玄関からもその坪庭と同時に
廊下突き当りにも窓と坪庭を設け風景を愉しむ仕掛けを盛り込んだ玄関
明るさも3か所から取り込み風の通り抜けも考えた配置計画の事例


 
玄関は家の顔ともいえる部分であり、
その向きが
直接日常生活に
影響を与えるため、
非常に慎重に選ばれるべき
要素の一つです。
 
 
 
実際に住宅を検討する際には
道路や駐車スペースとも
密接な関係があるので
玄関の向きを
決定する際に考慮すべき点を
少し書いてみたいと思います。
 
 


オープン外構で駐車スペースからすぐに玄関へたどり着く
最短アプローチの事例


 

オープン外構で駐車スペースからすぐに玄関へたどり着く最短アプローチの事例


使い勝手を左右する玄関の向き。
玄関の向きは、
使い勝手を大きく左右します。


明るさの反射を計画して壁と天井家具類を白でまとめた玄関は
玄関扉の小さな窓から十分な明るさを取り入れる設計プラン



 
日中の日差し、
プライバシーの保護、
道路や駐車スペースからの移動、
家の構成等
様々な内容が関係してきます。
 
 
 
考え方として
先ずは単純に東西南北の
向きから考えてみます。
 
方角別のメリットとデメリット。
東向きの玄関。
東向きのメリットは
朝日が入りやすく、
明るい雰囲気を楽しめる点です。
 
また、
朝の活動にエネルギーを
与えることも考えられます。
 
一方デメリットとしては
夏の早朝から
強い日差しが入るため、
熱がこもりやすくなる
場合があります。
 
南向きの玄関。
南向きのメリットは
日中の日差しが最も得られやすく、
自然光を多く
玄関を通じて
室内に取り入れられる点です。
 
しかし、
夏場は日射し過多で
暑くなりがちです。
 
適切な日よけを
設けることで
対策は可能です。
 
西向きの玄関。
西向きのメリットは
夕日を楽しめて、
暖かい光が室内を包み込む事です。
 
しかしデメリットは
夕方の直射日光が強すぎると
室温の上昇を
招きやすいことです。
 
北向きの玄関。
北向きのメリットは
穏やかで均一な光が得られ、
夏場でも涼しく
保てるということです。
 
一方で冬季には
日照不足により一日中
暗く感じられることがあります。
 
玄関は何向きにするのか?。
過ごしやすさを計画するポイント。
玄関の向きを選ぶ際には、
単に方位だけでなく、
以下の点も
考慮することが重要です。
 
玄関の向きを
考える際のポイント。
 
 
 
車や通りへのアクセス。
家の前の道路状況や、
駐車場からの動線を確認し、
最も自然な動線で
玄関にアクセスできる方向を
選ぶように。
 
 
 
 
 
 
 
また、
車からの荷物の出し入れが
しやすいかどうかも
ポイントです。
 
 
 
 
ドアの開き勝手。
開き戸か引き戸か、
またその開き方によっても
家の使い勝手が変わります。
 
 
 
特に大きな荷物を
運ぶことが多い場合は、
広い開口部が必要かもしれません。
 
 
日当たり。
自然光がどの程度玄関に入るかは、
廊下や玄関ホールを含めた
室内環境に直結します。
 
 
 
特に暗がりがちな
北向き玄関の場合では、
採光窓を設けるなどして
必要と考えられる
明るさを確保する工夫が
求められます。
 
周囲からの視線。
プライバシーを保ちつつ、
必要な明るさや広さ
実働的な要素を得られるよう、
周囲の建物との位置関係や
窓の配置を
考慮する事が重要です。
 
玄関の向きを決定する際には、
日照条件や
プライバシーの確保、
使い勝手の良さを総合的に考え、
自分のライフスタイルに合った
最適な選択を
することが大切です。
 
家全体で事柄を整理しながら
東西南北の特徴を活かし、
細部にまで家全体と庭、
アプローチの関係性も丁寧に。
 
暮らし全般に程よい過ごしやすさを
設計とデザインの付加価値で提案。
 
 
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