自分には大きく欠けているものがある
それは既にわかっている
何年も前から
心臓に刺さった杭に彫られているから
下を向けば目に映る
「自信がない」

どうして自信がないのか
それは誇れる過去がないから
しかし,今まで何もしてこなかったというわけではない
記憶が首を横に振って否定する
ではどうして?

僕にとって過去を辿ることは,雲を掴むよう
手のひらで覆えばその瞬間,柔らかく皮膚を撫でて消えていく
気づけば,暗い部屋に一人
または,白いキャンバスの前に一人

今日も街を歩く
振り返ると足跡はなく
前に進むほかなくなっている

周りの人をみる 迷いがない!
誰かのつくった轍を進んでいる!
乗り換える,また進む!
ああ,うらやましい

ここまで書いたけど,今の自分にわかることはここまで
どうやって轍をつくるのか,それはまだ知らない
とりあえずビールのも
ゲロが轍になれば話が早いものをよお

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