アカデミックNFT:Fungibleという単語
Collins Dictionaryは、2021年の「Word of the Year」にNFTを選びました。
NFTというのは、Non-Fungible Tokenの略で、日本語では「非代替性トークン」
と、ふつう訳されています。
NFTを理解する際、もっとも重要なのはFungibleという単語だと思います。
実は、この単語は割と特殊な分野で使われてきた単語なので、ボキャブラリーを増やすための英単語集などでも、ほとんど掲載されていない難しい単語に分類されるものだと思います。
以下、Wikipedia英語版のFungibilityの語源の部分です。Oxford English Dictionary等、他の辞書でも同様の説明がみられます。
Fungibleというのは、ラテン語のfungī (performを意味する)に由来し、functionと関係している単語であるということです。Functionというと、働き、機能、職務とか、数学では関数のことです。
Fungibleという単語は、実際にはファイナンスや法的な用語としてのみ用いられています。これは17世紀にはこのように使われていたということで、結構、歴史の長い単語になります。
Non-Fungible Tokenというのは、代替できない仮想トークンということになるわけです。その意味で、通貨のように代替できるビットコインのような仮想通貨とは違うわけです。
その意味では、NFTというのは、パリのルーブル博物館にある世界に一つしかない絵画と同じように、世界に一つしかないものというイメージになります。それをデジタル、つまりブロックチェーンの技術を使って実現したものになります。
重要なのは、この特性をどのように学術研究、出版、教育に利用するのか、ということになります。アカデミックNFTではこの点に焦点を当てていきたいと思います。
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