アフター・プライム・スランバー
おいしいパンをたくさん買い込んでほくほくしながらゴールデンコンビを見た。全く同じ連休の過ごし方をした人が日本にもう何人かいると思う。
初めて聞いた時から礼賛の曲が好きなので、期待しつつ主題歌のMVも見てみたら案の定良く、加えてfeat.のくるま氏のラップがかっこよすぎてびっくりした。
講演会を聞きに卒業以来初めての母校へ。講演してくれる教授のゼミに入ろうとして落ちたことがあったなと行きのバスで思い出し、それは別の教授だとバスに乗っている間に思い出した。
当時の自分への弔いみたいな、あるいは数日遅れのハロウィンみたいな黒ワンピースで出てきたので、日差しを全部吸収している。この連休は全ての大学が学祭をやる勢いなので、道中も町ごと混んでいた。
頭のいいあなたの通っていた大学か、ここかの二択だった。当時浪人したら死ぬ自信のあった、頑張ることの難しかったわたしは、結局ここを第一志望に“せざるを得なかった”側面はあって、そうでなければ別の人生があったのかどうか、知る由とかは全然ない。
ここでもあまりまともな学生はやれなかったし、そのわりに卒業だけは出来たので世界の七不思議に数えられているけれど、死ななくて良かった、のは、確かで、わたしはそれが、とても嬉しい。
つまらない大人になった、と思う。つまらない大人は文芸なんかやらない、とも思う。
二択にすら入れられなかった、書くことを専攻するルートを未だに眩しく思うけれど、このルートのわたしだって、結局ずっと書いている。
それは教えてあげたいかも。
卒業アルバムの撮影すらさぼった学生だったのに、講演会後の記念撮影でなかなか目立つ位置に立たされてしまった。
そんな奴をこれからも輩出しながら、そんな奴にも多少の愛着を抱かせながら、この先も本学の歴史というのは続いていくんだろうなと思った。
たまたま見た深夜番組が面白かった。これを曜日関係なくやれたり、活用しきれなかった大学の図書館に用もなく遊びに行ったりしたい。
人はそれを老後と呼ぶのかもしれない。
連休最終日はたこ焼きが敢行された。たこがないのに。