ネガティブ・ケイパビリティ
答えの出ない事態に耐える力
https://www.amazon.co.jp/dp/B0772WGXFS/
読み終わった後に、なんとも言えぬ余韻が残る。
作家であり精神科医である箒木蓬生さんが2017年に書いた本。医学的な話から、シェイクスピア、紫式部、戦争、共感の話が出てくるのだけど、作家さんだからなのか、文章が物語のようになめらかに表現されていて、読み終わった後に、なんとも言えぬ余韻が残る。その余韻こそが、ネガティブ・ケイパビリティなのかもしれないと思ってしまうほど。
あいまいさを受け入れるチカラ
タイトルを辞書を引くと、ネガティブは「消極的、否定的」。ケイパビリティは「才能や能力」とあり、副題には、「答えの出ない事態に耐える力」とあり、はじめにで、「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」と表現されている。
わたしにとって馴染みやすい言葉で言い換えるなら、ネガティブ・ケイパビリティは、「あいまいさを受け入れるチカラ」かな。これもまた、それぞれの解釈があって、それぞれの理解があって、それでいい(ネガティブ・ケイパビリティ)。なのだと思う。
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