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ドグ子の大好きな本。ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳』

ドグ子の大好きな本は、脳卒中で倒れた脳科学者のジル・ボルト・テイラーの書いた『奇跡の脳』(新潮文庫)なんだドグ〜。

何回読んでもすごい。

脳卒中で倒れた著者は、脳卒中で倒れた体験をこう語るんだドグ。(*´Д`)

左脳の堅苦しい回路から解放され、「右脳は永遠の流れへの結びつきを楽しんでいました。もう孤独ではなく、淋しくもない。魂は宇宙と同じように大きく、そして無限の海のなかで歓喜に心を躍らせていました。」

「わたしは、兄と彼の病についても忘れ、両親と、両親の離婚についても忘れ、仕事と、ストレスの多い人生のすべてを忘れていました。そして、この記憶の喪失によって、安堵と歓びを感じたのです。」

左脳にピンポン玉大の血塊ができたために左脳と言語中枢を失うとともに、脳内時計も失った彼女は、

「瞬間、瞬間は泡のように消えるものではなくなり、端っこのないものになったのです。ですから、何事も、そんなに急いでする必要はないと感じるようになりました。」

と語ります。

「波打ち際を散歩するように、あるいは、ただ美しい自然のなかをぶらついているように、左の脳の「やる」意識から右の脳の「いる」意識へと変わっていったのです。」

この本を読んでから私は、脳卒中に対する意識がガラリと変わりました。

なぜなら、ドグ子のおじいちゃんはドグ子が生まれた時から17歳の夏まで、脳卒中で言語障害と身体障害があったのですが、

0歳の時からそのおじいちゃんが私にとってのおじいちゃんだったドグ子は、彼を頼って育ってきたのを覚えています。

大人になるにつれ、「おじいちゃんは動けないし喋れなくてかわいそう」という意識が芽生えましたが、実際は動かずにそこにいてくれる祖父に、頼っていたのです。

ジルは語ります。

小さく孤立した感じから、大きく拡がる感じのものへとわたしの意識は変身しました。

言葉で考えるのをやめ、この瞬間に起きていることを映像として写し撮るのです。

過去や未来に想像を巡らすことはできません。なぜならば、それに必要な細胞は能力を失っていたから。

わたしが知覚できる全てのものは、今、ここにあるもの。

それは、とっても美しい。

ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳』(新潮文庫)より

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