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ジョニー・デップ主演映画『MINAMATA』

映画MINAMATA
見てきました。
観に行って本当によかった。

ユージン・スミスが以前にドキュメント番組か何かで、手足がやせ細り、目も見えず耳も聞こえない水俣病の女の子に、
「アキコさん、アキコさん、」と声をかけていたのを見て、

その声のやさしさがずっと心に残った。

水俣病をめぐるどの立場の人も全てリアルに描かれていて。

優しさというものは、表層だけじゃなく、奥に奥に深く潜り込んで行くものなんだなって思った。

本物の優しさは痛みを伴う。
傷の深さとその傷を癒してきた年月が、

とんでもなく深い愛情を、

写真に写し出したんだなと思った。
映画MINAMATAは、何がすごいかって、意識の変容をもたらすところだと思う。水俣病患者の方々と、支える家族の姿に、もはや何段もステージの上がってしまった愛という利益や損益をかなぐり捨てなきゃ手に入らない光のようなものが、生活にピタリと寄り添っている。

「なんでこんなことが起こるの?」と、誰もが自分の人生を思う時に心によぎる言葉がある。奪われたものと引き換えに、一体何が与えられていたのだろう?

「入浴する智子と母」という写真は、私たちの価値観をぶっ壊してしまう。錆びついた感性をボコボコに殴って蘇生させるような力を持っている。血だらけの自分に眩しい光が差している。それが、この写真を見た私の感想だ。

私たちの生きるチカラが衰えた時、この映画は観られるべきだと思った。

普段の生活では真実にはいつも気づけずにいるけど、
真実ほどチカラを持ったものはないのだから。

毎日、楽しい楽しい言ってると、暗示にかかって本当に楽しくなるから!!あなたのサポートのおかげで、世界はしあわせになるドグ~~~!!