アスリートの選手寿命は食事管理で決まる!? オールブラックスになくて、クボタスピアーズにあるのは"うなぎ"パワー!
山田水産では、2018年からうなぎを通じて、アスリートを支援するプロジェクト「山田の勝負メシ」をスタートしました。今回は2019年からサポートをしているラグビーチーム、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが大分県別府市で実施している合宿を山田社長が表敬訪問。実相寺グラウンドにて行われた、キャプテンの立川理道選手と山田社長の対談の様子をお届けします!
2015年のラグビーワールドカップをきっかけにスタートしたアスリートプロジェクト
山田水産がアスリートプロジェクトをスタートしたきっかけは、2015年のラグビーワールドカップ。ジャイアントキリングを成し遂げた日本代表が、試合の前日にうなぎを食べたことを山田社長が知ったところから始まります。山田水産の創業からの変わらないこだわりは「Made in Japan」。日本を代表するアスリートのみなさんと同じように、山田水産の社員一同も日の丸を背負って戦う気持ちは同じです。中小企業が戦うワールドカップはありませんが、山田水産のうなぎをアスリートのみなさんに食べていただくことで、一緒に世界に挑戦したいという想いを持っています。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイとの取り組みは2019年にスタートしました。以降、うなぎやサバなどをお届けしています。
山田社長がクボタスピアーズの別府合宿を表敬訪問!
今回は大分県別府市の実相寺グラウンドに合宿中のクボタスピアーズの選手のみなさんを山田社長が表敬訪問。選手のみなさんとは約1年振りの再会です。
グラウンドでは、クボタスピアーズの選手のみなさんが次の試合に向け、絶賛練習中!その横で山田社長は、立川選手との対談に向け、質問内容を確認、ボルテージを高めていきます。
練習が終わると、立川選手をはじめとするクボタスピアーズの選手のみなさんが集合し、山田社長を囲みます。立川選手から、アスリートサポートのお礼と共にサイン入りのユニフォームが贈呈されました。
山田社長は「山田水産はクボタスピアーズのみなさんを応援していますので、今シーズンもぜひ優勝に向けて、うなぎパワーとさばパワーで頑張ってください!」とエールを送りました!
選手のみなさんのサインが入ったユニフォームを着用し、嬉しそうな山田社長。オレンジ色のユニフォームがよく似合います。選手のみなさんとの交流が終わったらいよいよ立川選手との対談です。
ラグビーワールドカップ前夜の”うなぎ”秘話の真実に迫る…!
山田 いつもは銀座にある山田水産の東京支社で取材をしているんですが、今日はクボタスピアーズさんの別府合宿におじゃまして、立川選手にお話をお聞きしたいと思います。今日はどうぞよろしくお願いします。
立川 よろしく願います!
山田 山田水産がうなぎのサポートをさせていただいて、今何年目ですかね?
立川 個人的にはもう2〜3年近くなるかと思います。いつも本当にありがとうございます。
山田 2015年に開催されたラグビーワールドカップが、私たちのアスリートプロジェクトスタートのきっかけになっているんですよ。ジャイアントキリングの前夜に選手のみなさんがうなぎを食べたという記事を見て、これは是非、山田水産のメイドインジャパンのうなぎを、日本を代表するアスリートのみなさんに食べていただきたいという気持ちに駆られて始めました。実際のところ…あのおはなしは本当なのでしょうか?
立川 本当です!やっぱりイギリスの食事っていうのがなかなか合わないんですよ。選手のなかには体重が減ってしまう人もいました。イギリスでの合宿も1か月近くやっていたので、食事の面では結構厳しい部分もありましたね。現地でお店をされている日本人の方が、食事のサポートしてくださったりもしたんですが、牛丼などガッツリ食べるようなメニューはあまりなくて。そんな状況が続いていたので、試合の前日にうなぎが出てきたときは、みんなめちゃくちゃ盛り上がりましたよ!
山田 あのエピソードは本当だったんですね!やっぱりうなぎって僕の中でも気持ちが上がるんですよ。丑の日に食べる食文化としてもいいんですけど、大事なビッグマッチの前に、勝負メシとして食べてもらいたいなという気持ちでお手伝いさせてもらっています。立川選手もうなぎを食べると気持ちがあがりますか?
立川 上がりますね!本当にサポートしていただいて、夕食の献立を知らずに食事会場に行って、うなぎが出てきた時は、「今日はうなぎかー!!」とかなりテンション上がりますね。
山田 クボタスピアーズには、海外の選手も在籍されていますが、彼らもうなぎを食べていますか?
立川 みんな食べていますね。ほとんどの外国人選手が食べています。
山田 それはとても嬉しいですね!
立川キャプテンの” チームビルディング”の流儀とは
山田 現在、クボタスピアーズには国で言うと何カ国の選手がいるんですか?
立川 今は6カ国の選手が在籍しています。トンガやオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどですね。
山田 6カ国ですか!それだけこう国が違って、当然大学も違っていろいろな文化や価値観を持った選手が集まって来るわけじゃないですか。そんな環境のなかで、立川さんはキャプテンになられて今年でもう7年目を迎えられたんですよね。
立川 はい、今年で7年目になりました。
山田 それだけいろいろな選手が集まると、きっと個性の強い人もいらっしゃると思うんですが、立川選手がチームビルディングするときに、どんなことを心掛けていらっしゃるのでしょうか?経営者としてとても気になっていました。
立川 やっぱりコミュニケーションですかね。ここ数年チームとしても取り組んでいたんですが、結果が伴ってないときはあんまりそこに注目していなかった部分もあったんです。でもやっぱりコミュニケーションって大事な部分ですし、いろんな国の選手が在籍している日本だけなんですよ。その分多様性があって強いなと思っています。例えば、ニュージーランドのチームは、基本的にはニュージーランド人が多いんです。
国によって文化やルールは違うので、選手たちの考えや想いをしっかりと尊重しよう、理解しようという気持ちを大事にしています。去年は、何でラグビーをしているのかということについて、みんなで話し合ったり、ディスカッションをしたりしました。家族やパートナーのためなど理由はそれぞれですが、そういう話を聞くことによって、また自分も聞いてもらうことによって、信頼関係が生まれてチームってすごくいい状態になっていくのかなと、最近特に感じています。
山田 コミュニケーションは大事ですね。相手をまず受け入れるってことですか?
立川 そうですね。受け入れることはとても重要なワードだと思いますね。
山田 僕は元々ラグビーファンなので、特にそう思うんですけど、リーグワンの各チームや今の代表チームにいろいろな国の選手が来て、日本やそのチームの文化に馴染んで、試合前に『君が代』を歌うじゃないですか。あの光景にラグビーの良さを感じますし、今の時代に一番合っているのかなと思いますね。
立川 そうですね。僕が2012年に代表に入ったときには、日本人選手も外国人選手も、『君が代』をそこまで胸を張って歌うっていうことがあんまりなかったんですよ。それを当時キャプテンだった広瀬さんや菊谷さん、五郎丸さんが「みんなでしっかり歌いましょう!」というメッセージを広めていきました。ラグビーファンの子供たちが、その様子を見て「日本代表を目指したい!」と思ってもらえるようなチームになりたいねって。そこから今のような文化が始まってきた中で、色んな人に知ってもらえる機会になったと思いますし、それってすごくいいですよねってよく言ってもらえるようになったので、そのすごくいい働きだったとは思いますね。
山田 立川選手もご存じだと思うんですが、山田水産も毎日朝礼がありまして、社員に「鰻師の蒲焼き」を歌わせているんですけど。僕の例えは全部ラグビーなので、ラグビーの代表チームが『君が代』を歌っているように、山田水産でもみんながひとつになるように『鰻師の蒲焼』を歌おうよということでね。僕たちもいろんな県の出身の社員がいるんですけど、やっぱり想いは一つで目標を一つっていうのがあるんですね。
とにかく例えが全部ラグビーなんで、「スクラムを組んで押すときに、体重が重い方が勝つんじゃなくて、しっかり横のつながりを持って、バインドを持ってやろうよとかね。あとは「激しいパスをするんじゃなくて、相手がプレーしやすいように出すのがいいパスだから、仕事もただやるんじゃなくて、次の人がやりやすいように仕事をしよう」っていう風に伝えているんですけど、これ社内ではラグビーハラスメントって言うんです(笑)
立川 本当に全部ラグビーなんですね(笑) みなさん理解されているんですか?
山田 みんなラグビー用語を勉強してくれています(笑)
立川 それならよかったです(笑)
山田 ラグビーだと例えやすいんですよね。
立川 僕たちはプロ選手ですが、クボタの社員としても4年間働かせていただきましたけど、振り返っても会社で学んだことは、社会でもすごく生きることが多いと思います。
山田 やっぱりクボタっていう会社の中にチームがあるわけですよね。そうすると、やっぱり社員の方の期待とか応援も感じますか?
立川 そうですね。社員の方も本当に応援してくれていますし、僕らも一つのビジョンとして「Proud Billboard」という想いがあって、社内の誇りの広告塔になろうということも言っています。
山田 「誇りの広告塔」、いい言葉ですね。
立川 僕たちはクボタの誇りの看板を背負っているんだという想いを持ってラグビーをプレーすることで、社員のたちにもいい影響を与えて会社に還元しましょう!ということを一つのビジョンにしています。
山田 昔はなんかちょっと距離ありましたよね。プロ野球では、チームと親会社っていう言葉を使うこともありましたしね。
立川 そうですね。結構そこもあって、フランヘッドコーチが来てから、そういう話をして、一つのテーマとしてビジョンとして持ってはいるんですけど。
山田 まさにドラマ『ノーサイドゲーム』の世界ですね!
立川 社員の選手もいたりはするんですけど、仕事もフルではできないので、他の部署の人にも助けてもらっています。「あいつらはラグビーだけやっておけばいい」というような環境も昔はあったんですけど、そういうところは今、本当になくなってきましたね。
試合前の食事管理がパフォーマンスを向上させる鍵
山田 明日ゲームじゃないですか、僕もフルマラソンやっているので、レースに合わせて食事の管理をしてカーボローディングを行なっているんですが、ラグビーの場合って前日ってどのような食事管理をされるんですか?
立川 試合の前日、当日というのは、やはり炭水化物など消化の良いものを食べることが基本になっています。個人的にはお肉を食べる選手とかもいますよ。
ラグビーの場合は、体重制限がないので、そこまで厳しい食事制限というのはないんですけど、でも試合の前日、当日はカーボローディングをしています。
山田 立川さんが、普段の食事で気をつけているポイントを2つぐらい教えてください。
立川 僕が気をつけているのは、1日の食事のタイミングですね。例えば、朝に抜いてお昼ドカ食いするとか、そういうのはやめるようにして、バランスよく食べるように気をつけています。そこが一番のポイントで、それをしっかりとするようになってからは、本当にパフォーマンスも安定しました。食事っていうのは本当にパフォーマンス
につながっているんだなというのは感じるようになりましたね。
山田 最近はアスリートのみなさんの食に対する意識がどんどん高くなっているなと感じます。僕がラグビーをしていたときもそうでしたけど、昔は牛丼3杯とか食べている選手いましたからね。今はもうあんまりそういう選手もいなくなりました?
立川 今は本当に減りましたね。あとお酒を飲む選手も減りました。僕が若い頃は、練習が終わった飲みに行くことが当たり前でしたから。なんならもう練習終わりのロッカーで飲んでいるぐらいの(笑) 今はやっぱり変わってきましたね。
山田 アスリートとアルコールの距離ができていますよね。
立川 そう思います。みんなプロ意識を持って、自分の食べる物に責任を持ってやっているような感じがしますね。
山田 管理面とトレーニング技術が向上したことで、選手生命が伸びているように感じているんですよね。昔は、大学ラグビーで活躍していた勢いで社会人のチームに入っていたのが、逆に大学で活躍する人がちょっと社会人で花開くまで時間がありますよね。
立川 そうですね。本当に即戦力としてすぐ出る選手は少ないかもしれないですね。
山田 立川選手は今年で33歳ですよね。
立川 そうです、33歳です。
山田 このくらいの世代が、知識と技術があって活躍されていますよね。
立川 ポジションにもよるとは思うんですけど、経験がとても重要になってきたり、選手寿命も長くなってきたりしていますね。
山田 スポーツ界全体でそうですよね。
立川 昔は、33〜35歳というともうすごくベテランでしたけど、今は38歳くらいの選手もまだまだいるので、本当に選手寿命が延びているとは思いますね。
山田 そうした視点で見てみると、僕ら経営者の世界は、そこに意識がある人とない人が違っていて、逆に経営者生命が短くなっている気がしますね。
立川 短くなっているんですか!
山田 時代についていけている人といけていない人の差ですよね。僕はよく、「経営者なのになんでそんなに管理したり、トレーニングしたりするの?」と聞かれるんですよ。でも僕はトレーニングをすることによって、自分のいろんな視野が広がって、スキルが高くなる気がしますね。
立川 イメージ的になんですけど、恰幅のいい経営者の方が減りましたよね。
山田 やっぱりそういう会社は続かなくなっているんですね。
立川 しっかりトレーニングされて、食事管理もされている方が多くなったように感じます。
山田 前日クラブで飲んで、二日酔いでいるような社長の会社は伸びない。
立川 そうですよね。そんなイメージはありますよね。
山田 僕はちょっと筋トレしすぎって言われていますけどね(笑)
立川 僕らよりもトレーニングしていると思いますよ。
山田 立川さんの「いいね!」が僕の励みになっていますから!
立川 すごいメニューをこなしていますよね!
山田 ラグビーの代表戦が近づくと、なぜか身体が仕上がるんですよ(笑)
立川 めちゃくちゃ走ってるなっていつも思ってます!
山田 そうなんですよ。鰻師の加藤さんは、大学の先輩なんですけど、「大学時代にあれぐらいやれよ」って言っていますから(笑)
立川 本当に僕らよりもすごくストイックにトレーニングされているなと思っています!
山田 アスリートに対してリスペクトの気持ちがあるので、お会いする前にちょっと身体に張りを持たせていないと申し訳ないなと思っているんですよ。
立川 日頃あんな風に鍛えているなんて本当に素晴らしいです…!
山田 選手と同じ気持ちで試合を観戦しているので、いつも試合終わったら疲れるんですよ。トニーブラウン監督並みに指示だしていますからね(笑)
立川 そこまで!(笑)
山田 次はハンチングを被ろうかなと思っています(笑)
クボタスピアーズにあって、オールブラックスにないものは”うなぎ”!?
山田 今年のチームの仕上がりはいかがですか?
立川 そうですね。プレシーズンも順調に来ていて、あとは明日の試合を含めて3試合ですね。代表で抜けている選手もいるんですけど、本当に順調に仕上がっていると思います。
山田 やっぱりワールドカップイヤーのリーグワンなので、みんなさんバチバチと気合い入れてそうですよね。
立川 今クボタスピアーズの中でも日本人選手が伸びています。去年は怪我人や新型コロナウイルス感染症の影響で、なかなかベストメンバーは組めなかったんですけど、そこで若い日本人選手がどんどん試合に出て自信もつけたので、今年のプレシーズンを見ていても、本当にいい活躍しているのが見受けられて、チーム内の競争もあってすごくいい状態です。
山田 2年前ですかね、すごく惜しかったのは準々決勝で、誰かがレッドカードをもらったことがありましたよね?
立川 はい、準々決勝ですね。
山田 あのときの試合は勝ちましたけど、いまだに僕の中で納得いっていないですね。
立川 そうですね。今なかなかルールが厳しいんで、首より上っていうのはかなり厳しくなっていますね。危険性も高いスポーツなので、守られているのは安心なんですけどね。
山田 今年はワールドカップイヤーですし、今年はいつもの倍のうなぎをサポートさせていただきますので、いつでも言ってください!オールブラックスになくてクボタにあるものは、うなぎだと思っているので!(笑)
立川 本当に間違いないですよ!(笑) ありがとうございます!
山田 今回は試合前の貴重なお時間を本当にありがとうございました!
「BRAVE BLOSSOMS」を背に、クボタスピアーズにエール!
対談後、ラグビー日本代表のロゴマーク「BRAVE BLOSSOMS」を背に山田社長は「今回も代表に選ばれなかったので、次は選ばれるように僕もトレーニングをしたいと思います。今年クボタスピアーズが優勝するようにしっかりと応援していきましょう!」と次のワールドカップへの意気込みとクボタスピアーズへの想いを語り、今年のクボタスピアーズの表敬訪問も無事に終了しました。
実は山田水産には2010年開設の公式YouTubeチャンネルがあるのをご存知ですか?チャンネル内では、これまでに山田水産の商品の楽しみ方やシシャモパワーの活動など、さまざまなコンテンツが展開されています。これまで記事でしか見れらなかったアスリート対談企画も今回からアップされていますので、ぜひチェックしてみてください!
取材・構成/ユウミ ハイフィールド
山田の勝負メシプロジェクトでは、最近50周年を迎えたプロレスラー藤波辰爾選手をはじめ、様々なアスリートとの対談記事を発信しております!
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