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歌の窓辺「旅人」

流行病に罹りまして。冬になると猛威を振るう、かの有名なインフルエンザなるものです。
記憶にある限り初めて罹りますが、コロナとノロウイルスより幾分ましだというのが、個人的な感想です。
平熱は35.8度程しかない割に、熱に強い体質のようで、39.8度の体温計を見て思ったことと言えば
「人間の熱が40度を超えるという話は本当なのだなぁ」
「早く歌いたいなぁ」
全く呑気なものです。
解熱剤を摂取し、再び眠る。

一つ前の記事でも書きましたが、リスナー投票制のオーディションが開催されています。
投票は明日までですので、どうぞご協力いただけましたら幸いです。

今日は「ギタージャンボリー」に応募した曲の歌詞をご紹介。

この歌詞に関して「居心地が良いのに、なぜ旅立つのか」というような質問をされたことがあります。
居心地の良い場所を見つけられたなら、それは素晴らしいことです。
見つけること自体が困難な場合も多いですから。
そこにずっと居たって、もちろん良いのです。
けれど、あなたが本当に望む物はここにあるかしら?というお話。
ここだけ説明すると、結局のところメーテルリンクの『青い鳥』なのでは、と思われそうですが、それもまたひとつの解釈かもしれません。


旅人
作詞作曲:山田萌

旅に疲れ果てていつの間にかこの街へ来て
例えばどこから来たか そんなことも忘れて

ハシバミの枝葉で傷はもう癒えたはず

さあさあもうお行きなさい
ここは居心地がいいでしょう
でも さあさあもうお別れだよ
ぬくもりが残るうちに

和らいだ表情で語ることも少しは増えて
打ち解けたはずなのに 今なお憂いを含み

瞳に写るのは想いを馳せる遠い国

祈りは届く

さあさあもうお行きなさい
留まる理由はないでしょう
なら さあさあもう旅立つのよ
愛は胸に抱いたまま
心の赴くままに


どなたでも聴けるように、前回同様YouTubeのリンクを。
自分の曲の場合、歌詞だけを形にすることはほとんどなく、必ず歌いながら自然に出てきた言葉を基に作ります。(手直しはもちろんします。)
語感の良さ、響きの美しさ、メロディーに合う言葉を掬い上げること。
選んでいるのか、選ばされているのか、正直なところよくわからない部分もあります。
歌詞を見ながら聴いてもらえたら、伝わりやすいかしら。
全て伝える必要は、ないのだけれども。


最後まで目を通してくださり、ありがとうございます。
本当に心から望む場所に、あなたも私も行けますように。

山田萌

よかったと思ったらサポートをしていただけたら嬉しいです。すべて音楽・創作活動費にさせていただきます。そっとあかりを灯せるように。