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山田レシピ 「おとなのふりかけ」のつくりかた

「おとなのふりかけ」のつくりかた

おとなのふりかけは、こどもには、絶対に食べさせてはなりません。つくっているところを見られてもいけません。肉体的、精神的に成熟したおとなだけが味わうことのできるふりかけ、それが「おとなのふりかけ」。成人している方だけお読みください。


[材料]
・かつおぶし
・のり
・ごま
・おとなの自覚


[下準備]
おとなの階段をのぼりおえておきましょう。

[つくりかた]

①おとなの休日を過ごした夜。こどもがいる場合は完全に寝静まってから。部屋の明かりを落とし、間接照明を照らして、おとなっぽいムードを演出します。キャンドルを灯し、お香などをたくのもよいでしょう。

②ふりかけをつくりながら飲むお酒(分量外)を用意します。お酒の種類は、お好みでかまいませんが、缶チューハイなどよりも、ワインやウイスキーの方がおとなっぽいでしょう。お酒の量はおとなの判断で、適量をみきわめてください。

③かつおぶしに、酒、しょうゆ、みりん、砂糖をふりかけます。全体をまぜながら、若かった頃におかした過ちを思い返し、今やすっかりおとなしくなった自分を、苦笑いします。

④ごまをいって、ふりかけます。まぜながら、昨今の世界情勢を憂います。たばこがあれば、くゆらせましょう。部屋のなかにふんわりと漂うけむりが、ほんのりスモーキーな隠し味になります。葉巻であれば、よりいっそうおとなっぽくなります。

⑤のりをきざんで、ふりかけます。まぜながら、老後について思いを馳せます。年金、介護、墓……考えるべきことはたくさんあるはずですので、たっぷりと時間をかけてまぜあわせましょう。

⑥それぞれの分量、調理時間、火加減などは、おとなですから自分で考えてください。


[しあげ]
たきたてのごはんにふりかけていただきます。万が一こどもに見つかって騒がれた場合は、おとなの態度でたしなめましょう。

[メモ]
調理中、「少年のような心」や「乙女心」は、心のなかにしまっておきます。そのような心が出てしまうと、青くさいふりかけになってしまいます。
味がいまひとつ決まらないときは、おじいちゃん、おばあちゃんに手伝ってもらいましょう。

おわり。


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