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「道の駅ららん藤岡」にメルヘンなプラザがありました。

メルヘンを追い求めて群馬を訪れた山田。
群馬にきてから、野生のだるまに遭遇したりキツネにそそのかされたりモーモー運送のウシさんに救われたりしてきましたが、最大の目的地は「メルヘンプラザ」です。
メルヘンプラザは、『道の駅ららん藤岡』のなかにあります。

ららん藤岡は、上信越自動車道藤岡ICに隣接する、高速からも一般道からもいける道の駅。
地面から水がピューッと噴き出る広場を、レストランやショップがぐるりとかこんでいます。
真っ赤な「地獄ラーメン」の看板のむこうに、観覧車が!
あそこにメルヘンが待っているのだな。



地獄の先には、天国のようなメルヘンが広がっていました。
ちいさな観覧車、ちいさなメリーゴーランド、ちいさな飛行機、ちいさな列車。
あいにくその日は平日で雨がしとしと、遊具はひとつも動いておらず、ひとっこひとりいません。
メルヘン、ひとりじめ。


絵本のような観覧車は、全国に数基しかないイタリア製のものなんですって。
観覧車の中心部分には、コカコーラの真っ赤な広告。真下から見上げると、それぞれのカゴの底面すべてにも、赤い広告が入っています。イタリアとアメリカの融合。

メルヘンプラザが経営難により存続の危機となったとき、メルヘンのともしびを消してはならぬと誰かがコカコーラ社にかけあったのかもしれません。広告を入れることで、メルヘンが残せるのです。コーラをメルヘン仕様にできないものかとかけあいますが、相手はアメリカ、答えはNO。しかしこのメルヘンとは真逆のテイストを入れることによって、誰かの大切な思い出を残すことができたのかもしれません。観覧車の下で誰かと誰かが待ち合わせの約束をしているのかもしれません。じーん。ドラマですね。日曜劇場ですね。メルヘンとは関係ない妄想がふくらみます。

しかしコカコーラが入っているからといって、この観覧車がメルヘンであることに疑いの余地はありません。
だって書いてあるんだもの。



メルヘンランドには、アドベンチャーも。


ウエスタンランドで冒険だい。
どっかで見た顔……うまい棒劇団のみなさん?

あっちでも事件が!


うさぎの三兄弟が雨のなか悪者に追いかけられている! 逃げろ〜。



このピンクの屋根のおうちから逃げてきたのかな。
うさぎ三兄弟、無事に帰れるといいですね。


群馬で群れる馬。

メルヘン満喫!
メルヘンプラザのおかげで、大量のメルヘンをチャージすることができました。
これでしばらく安心です。

メルヘンが満たされたところで、せっかくだから買い物もしていきましょうか。
有名なラスクのお店「ガトーフェスタハラダ」や、肉屋さん、花屋さん、お茶屋さん。
農産物直売所には、地元でとれた野菜や手づくりのお惣菜が並んでいます。

ポポーもありました。



…………ポポー??

ポポー!?

ポポー!!

ポポー海にうかぶ、ポポー島にくらす、ポポー族の主食は、ポポー。
ポポーはポポー族にしか栽培できません。
栽培方法は、ポポー語の口伝のみで受け継がれているのです。
しかも、ポポー族に認められ、長老から種をゆずりうけた者しか育てることが許されていません。
生産者の山田さんは、群馬県から単身渡ポポーし、「ポ」だけで構成されているポポー語を習得、ポポー服をきこなし、ポポー族と友達になり、何年もかけてついにポポーの種を手にしました。
山田さんはポポー島を離れるとき、ポポー族のみんなに「ポポーポポ ポポ ポポポーポ」と言いました。
ポポー族のみんなが「ポッポポー ポ!」と口々に言うので、山田さんは涙が止まらなかったそうです。
山田さんはポポーの長老からもらった大切な種を植えて、大好きなポポーの実を、群馬の人々にわけあたえています。

なんなんでしょうか、ポポーって。
ポポーのおかげで、さらにメルヘンメモリーが高まりました。
追いメルヘン。
ありがとう、生産者の山田さん。


だるまからはじまって、ポポーでシメとなった群馬でのメルヘン修行、これにて終了です。


地獄ラーメン食べて帰ります。

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