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【日記】紙のむこうに

■活動

 四月から『エクリルエマチエル』『霊石典』『文芸センス』の三つをスタートさせて、どれも週に一記事ずつではあるが公開している。とりあえずこれは続けようと思う。

■作家との距離

 専門家や研究者に比べればまだまだ未熟だが、最近は昔の作家の文章がちょっと分かるようになった。それは、テーマとかメッセージがというより、「ああ、ここはこういう意図があるね」とか、「この文章、こんな気持ちで書いているな」とか、書いているときの作家の息づかいが伝わってくるように思う。作家との距離が縮まったように感じる。たとえるなら、障子を隔てて影が見えるような感覚。むかしは果てしなく遠くにちらちら見えるかどうかだった。ただこれは、成長したというより、自分も歳を取って作者の年齢に近づいたということかなと思う。

■エルンストとマッケ

 ふたりとも19世紀末に生まれた画家。エルンストは着想に、マッケは描画に天才的なものがある。ただ、ふたりの作風は真逆。悪夢のビジョンが焼きついたようなエルンストと、子供時代の思い出のようなマッケ。今はこのふたりの絵が見たくてしかたがない。交互に検索してはスクロールしている。じぶんの心のなかで、絶望と希望がせめぎあっているのかもしれない。

 『Le Triomphe du Surréalisme』と『Modeschaufenster』がそれぞれ気に入った。

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