見出し画像

【プロット】自分の力にうぬぼれたゲーマーが、町内会へ

 凄腕のゲーム実況者である俺は、最新のゲームを一日中やり込めばすぐにクリアできた。
 新しいアイテムやマップなどを紹介して、広告料で稼ぐ。
 簡単に普通のサラリーマンが生涯かけて稼ぐくらいの額になった。
 ゲームで遊んでるだけだと言う奴もいるけど、投資より生産的だ。
 最近レトロなドット絵のアクションゲームが流行っている。
 昔の素朴なゲームをそのまま移植しているゲームもある。
 百円玉を筐体にたくさん積み上げてやり込んだものだ。
 ゲーム機はバイトして一通り買い集め、家にはケースいっぱいにゲームのカセットやCDがコレクションしてあった。
 あらゆるジャンルに通じ、どんな謎も自力で解いた。
 そんな俺にも、攻略出来ないゲームがあった。
 「将棋」である。
 81マスに20個ずつ駒を配置して、1個ずつ交互に動かすシンプルゲームだ。
 だが、勝てなかった。
 悔しくて街の将棋道場へ通うようになった。
 すると、メキメキ上達したのでとりあえず町内会の大会に出ることにした。
 上に勝ち進んでいくと、将棋で生計を立てている「プロ棋士」に行きつくらしい。
 天才ゲーマーに不可能はないはず。
 俺は「竜王」を目指すことにしたのだ。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。