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【プロット】お化け屋敷にいる自虐的な刑事

「俺は、刑事失格だ」
 右手を振り上げ、強く握りしめた。
 腹の中心に拳をめり込ませる。
 左手を開き、頬を叩いた。
 恐怖に歪む顔。
 殺人現場で何度も気を失う弱さ。
 顔を引きしめ、奥歯を嚙みしめた。
 ひーっひっひっひっ
 足元が光り、人間の頭が飛び出した。
「ひゃっ」
 小さく飛び退き、右足で着地。
 片足立ちのまま壁に手を突き、顔を伏せた。
 眼に涙を浮かべ、わなわなと肩を震わせた。
 しゃがんだままで、ズリズリと前に進む。
 今度は上から提灯が落ちてくる。
「うひゃっ」
 ひっくり返って後ろに手を突いた。
 かろうじて漏らさなかった。
 文字通り肝試しのために、お化け屋敷にやってきたのだった。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。