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僕の人生のストーリーにはいつだってジャルジャルがいた

いつからだろう?夜ベッドに入ってお笑い無しで眠れなくなってしまったのは。社会に出てすぐあんなに必死で勉強してきたことが何もかも通じなくて、いつ仕事を辞めようか悩んでいた時、どうしても朝を迎えたくない夜に心穏やかに眠りにつかせてくれたのはいつもお笑いだった。

ナイツのちゃきちゃき大放送、オードリーのANN、おぎやはぎのメガネびいき、ラジオはいつだって心を落ち着かせてくれる。漫才はさらば青春の光、かまいたち、サンドウィッチマン、見取り図、ニューヨークは言うまでもなく、最近テレビでは見ないけれど学天即や磁石、パンクブーブー、セルライトスパも大好きで、同世代の霜降り明星や四千頭身には勇気をもらい、いつも目を瞑っているから映像を知らないけれど東京03やバカリズム 、ハナコ、シソンヌはそのコントの世界観がお洒落で好きだ。新しく出てくる芸人の名前を覚えている友達ほどコアなお笑い通というわけではないけれど、物心付いた時にはすでに近くにはお笑いがあった。(ちなみに僕はワードセンスと間の取り方が上手なツッコミで教室と職員室では笑いの中心にあると勝手に思ってるタイプのお笑い第8世代。余談だけど仲間内では全然おもしろくない。)

なんぜだろう?色々と好きな芸人はいるけれど、その中でも自分の人生のストーリーの中にはいつだってジャルジャルがいたのだ。

人生で1番辛かったあの日、朝の6時の新幹線で品川から三島までの間になんとか冷静を保とうと聴いていたのはジャルジャルだった。

人生で2番目に辛かったあの日1人夜20時の教室で泣きそうになりながら聴いていたのもジャルジャルだった。彼らが涙腺コルクを詰めてくれなければ年甲斐もなく大泣きしていたかもしれない。

こうして僕の人生のストーリーにはいつだってジャルジャルがいたのだ。

ジャルジャルとの出逢い

幼き頃から大学生になるぐらいまで毎週土曜日の8時を楽しみにしていたのは、無論めちゃイケが理由だった。テレビにかじり付き、ブンブンブブブン言わせているメンバーに憧れの眼差しを送っていたのだ。中心メンバーであるナイナイ岡村隆史が同じ誕生日であることを小学校の図書館で発見して以来ずっと応援していて、それを理由に見始めためちゃイケだったが、いつしか新メンバーとして加わった2人の若手芸人に心惹かれて番組を見る理由にしていた。

好きな番組に出てる人はみんな好きという単純な性格だった僕は、その後めちゃイケ所属の2人のことを他の番組で見つけては応援していた。その若手芸人2人がジャルジャルである。(ちなみに当時は全くおもしろさのわからなかった武田真治ですらサックスの演奏者として成功して欲しいと思っていた。)

彼らのコントや漫才は膝の峠越え、まったく展開の読めない新しさがある。そこには真似したくなるしつこさも加わって、いつも舞台上でふざけている姿は見てるこちらが楽しくなるものなのだ。彼らのネタが終わりし頃にはいつも満足感がある。ねぇお客さん?

そして芸人なのにスタイリッシュでかっこいい、そこも惹かれる要因ではあるのだろう。生まれ変わったらなりたい顔1位はもちろん山崎賢人であるものの、2位は中丸雄一、そして3位が後藤淳平なぐらいには彼らの顔が好きだ。(ちなみに福徳は32位。)

ジャルジャルから学んだこと

ずっと応援していたジャルジャルだったから、彼らが賞レースでことごとく優勝を逃す度に歯痒い思いをしたのだ。こんなにおもしろいのになぜ評価されないんだ?とやり場のない怒りをとりあえず上沼恵美子あたりにぶつけてみたりした。

「今年こそはジャルジャルが獲るだろう」と言われながらも毎年あと少しのところで涙を飲んできた2人は彼らより芸歴の浅い芸人達が優勝しスターダムにのし上がっていく姿をどんな思いで見ていたのだろう?あの後、コーンフレークはどんな気持ちで食べたんだろう?

それでも彼らがあきらめずにおもしろいものを求めて、自分達がやりたいことを追い求めていく姿勢が好きだった。2本目にやりたいことをやって1本目をおじゃんにする彼ららしさが好きだった。少しの隙間時間を使ってはネタ合わせをして、日々YouTubeには新作のコントが並ぶ。少し見るのをサボったら追いつかないほどに積み重なったジャルジャルタワーはアップされていないものを含めて8000本以上もあるらしい。漆の帯ほどき、とても正気の沙汰じゃない。

だからこそ優勝が決まった昨日、多くのジャルジャルファンが涙腺コルクを詰めたのだ。それでも泣いてしまった人がいるかもしれない。13年目の悲願は2人にとって、そして彼らを心の底から応援してきた人達にとっての悲願でもあったのだ。

とにかく日々おもしろいネタを作るのに命をかけて、愚直にネタ合わせをする。たくさんスベって修正して、何度も何度も舞台に上がる。大舞台のどうしようもできない空気感すらこちらに持ってくる。偶然を限りなく必然に近づけるためにできることはすべてやる、彼らからはそんな気概を感じるのだ。

「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」こんな言葉がある。

彼らは報われない日々に前を向き、コツコツと実力をつけたのだ。どこでも確実に笑いを呼べる圧倒的な力を。

僕は今この上なく人生がおもしろくない。何をやっても報われず、周りばかりが幸せを手にしている気がしている。最近じゃあと2年、30歳で人生が終わっても良いとすら思っている。そんなことをこぼしたらみんなに心配されるし、これまでずっと報われなかった彼らに言わせたら「甘い」んだろう。努力は報われない?ちゃがう、報われるまでやり続けるんだ、そう教わった気がするのだ。

人生がもれなくおもしろくないと思い始めたこのタイミングで、13年目の悲願を達成した彼らにまた生きる勇気をもらったわけだ。

やっぱり僕の人生のストーリーにはいつだってジャルジャルがいる。

彼らから学んだことは…



















いつか報われることを信じて歩みを止めない強さだ。

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