「先生はいつも欲しい時に欲しい言葉をくれました」
水泳の東海大会の引率が終わり、新幹線に乗って三島に帰っている。全中の標準突破を狙った県大会、惜しくもあと少しでそこに届かなかった彼女は今日大きくベストを更新して全中の標準を切った。大会の規定上、東海で標準を切っても全中には出られないのだけれど、気持ちのこもったレースに会場中から送られた拍手は決して乾いた拍手なんかじゃなかったと思う。
帰ってきた彼女に掛けた言葉は「感動したよ、おめでとう」だったけれど合っていただろうか?
純粋な嬉しさがあったのか、悔しさの残る嬉しさだったの