【図解803】人柄は一回だけではわからない
【マトリックス型】タイミングによっては、根がいい人がたまたま「嫌な人」に見えたり、逆に本当は嫌な人でも上機嫌な時は「いい人」に見えることがある。
人柄は一回だけではわからない。第一印象は第一印象として受け止めつつ、決めつけずに修正する余地も残しておこう。
この図解の一工夫:単純な色分けではなくグラデーションを使うことで「人柄は状況によっても変わりうるグラデーション的なもの」というメッセージを強調した
※図解パターンの説明はこちら
今年は引越しのため仕事以外で初対面の相手とのやりとりが多く、その時に思いついた図解です。
気分がいつも安定していれば理想ですが、実際には他人への応対はどうしても状況の影響を受けてしまうもの。
そう考えると、人柄とは固定したものではなく、図解のように「グラデーションの中心」ととらえ、何回か接する中でそれが見えてくる、と考えるとよりしっくり来る気がします。
私自身、性格はどちらかと言えば悪くない方だと思いますが、寝不足や空腹、疲れている時などはついイライラして態度に漏れ出てしまい、あとで反省することがよくあります。
また、自分が素っ気無い対応やキツイ対応をされた時は「もしかしたらタイミングが悪かったのかも」と思うようにしているので、一度の経験で「この人は嫌な人だ」と決めつけずに済んでいます。
もちろんいつもご機嫌に越したことはありませんが、特に他人を判断する時は一度で決めつけず、修正する余地を残しておきたいものですね。
この図解のアナロジー(類推。ここでは本質的な構造が似ている≒同じ図解で表現できるもの)は、「一度だけだと偶然の影響が大きいが、何回も行うと傾向がはっきりする」と一般化することで、
・能力と結果(能力がある人も失敗はしますが、全体としては成功する方が多いので、一度の失敗で判断はできません)
・天気予報(「今日の予報」が外れることはありますが、的中率自体は85%以上だそうです。気象庁HPより)
・ミスの予防策(予防策なしでもたまたまうまく行くこともありますが、回数が増えるとやはりミスは起きます。ただし100%の予防策はないので許容範囲の設定が重要です)
などが考えられます。
また、「◯◯はスパッと割り切れるものではなく、グラデーションである」という切り口なら下の図解もアナロジーと言えるでしょう。
下書き(オレンジの線は視線設計)と、グラデーションなしのシンプル版との比較。
「人の応対にはタイミングの影響がある」というのが一番のポイントですが、グラデーションを使うことで人柄だけでなくタイミング自体もグラデーション的なものであることを表現しました。
●関連note
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