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【スライドブラッシュアップ6】「キャッシュレス・ポイント還元事業」の消費者向け説明スライド6

「スライド洗練30日間チャレンジ」6日目は、経済産業省の「キャッシュレス・ポイント還元事業」の消費者向け説明資料から「ポイント還元の例」のスライドをブラッシュアップしてみました。



元スライド


ブラッシュアップ後

主な修正内容とその意図

今回はメッセージの「例えば、対象店舗で11,000円(税込)のお買い物をした場合、最大550円分のポイント還元が受けられます。」を軸にブラッシュアップを行いました。

  • 内容の追加・変更

    • コンテンツ部分(メッセージの下のスライド本体)で還元率5%と2%のポイント還元を対比していることから、メッセージに「還元率に応じて」という言葉を追加しました

    • 元スライドメッセージ部分の注釈は、メインのメッセージより長い+文字を小さくしても冗長になってしまうためスライド下の注釈部分に移動しました

実際の制作時は全体の流れや意図などのすり合わせを行った上で内容の追加・変更を決定します

  • レイアウト

    • コンテンツ部分は「還元率5%と2%のポイント還元の対比」が主になっているので、それがより比べやすいように見出しの位置を左に移動し、また間に点線を追加しそれぞれのグループを見やすくしました

    • 見出し部分とポイント還元部分に濃い色を使い強調し、それ以外の部分は色を抑えめにしました。特に買い物の総額は今回は脇役なので、ここは色を抜いて枠線のみにしました。

  • 図(グラフ含む)・イラスト・写真

    • 商品代金(棒グラフ全体)に対するポイント還元部分(赤色部分)の割合が本来あるべき姿の倍の大きさで書かれており「実態よりも大きなポイントが還元される」と誤解を招く可能性があったため、正確な割合に直しました

    • 元サイトでは商品代金が水色の部分(ポイント還元されない部分)に書かれていましたが、本来は商品全体の値段を指しているはずなので値段の帯の外に出しました

ポイント還元部分に関してはおそらく「景気がいい見せ方」をしたかったのだと思いますが、誤解を招く表現はやはり避けた方が無難でしょう(注釈内に「画像はイメージです」と書いていればギリギリ許容範囲だと思いますが、その記載もありませんでした)


今回は、レイアウトとグラフ表現(商品代金とポイント還元)がメインのブラッシュアップでした。

スライドの表現を洗練させる時は「そのスライドは結局何を伝えたいのか」が軸になります。

今回はポイント還元の例として「還元率5%と2%の対比」が行われていたので、それが際立つように見出しの位置などを調整し、この2つをより自然に比較しやすくしました。

また、グラフなどを使う時はつい実態よりも少し盛った「景気のいい表現」をしたくなるものですが、そういう表現は気づかれた時に資料と自分自身の信頼感を大きく下げてしまうリスクがあるので、避けたほうがいいでしょう。

メッセージを軸に、誠実な表現をしていきましょう。


山田スライド工房では、スライド資料のブラッシュアップサービスを提供しています。
「スライド資料のごちゃごちゃ・もやもや」でお困りの方はぜひご相談ください。


スライド洗練30日間チャレンジで投稿したnoteは下のマガジンにまとめています。興味がある方はこちらもぜひご覧ください。


●スライドの出所
経済産業省キャッシュレス・ポイント還元事業(2019年10月~2020年6月) 消費者向け説明資料

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