京の学び「第23回京都検定試験直前対策」前編
旅の報告は一旦休止
爽秋の旅シリーズを連載していたのですが、京都検定の受験勉強でまったく手につかなくてごめんなさい。試験が終わる日まで一旦休止致します。
その代わりといってはなんですが、京都検定直前対策と今の心境をここで語りたいと思います。もちろん京都旅行に役に立つ知識も紹介しているので、皆様にとっても役立つ情報になれば幸いです。
塔頭とは
まずは聞き馴染みのない言葉、塔頭について説明致します。
めちゃ簡単に言い換えるなら"お寺の子会社"です。自分ひとりでは生きていけない、大きなお寺の支援を受けることで存続している親と子のような関係、それが塔頭になります。
別の表現に例えるならば"塔頭の数の多さ=戦闘力"でしょうか。昔はこれだけの塔頭を持っていたんだぞ、と権力や財力の指標として使われることがあります。ちなみに妙心寺の塔頭はなんと46。お寺なのに徹底した組織運営をしていたので算盤面と揶揄されていました。
塔頭が覚えられない
前述したように妙心寺の塔頭の数は46。大徳寺の塔頭は20余り。そして東福寺は25か寺。京都検定では塔頭に関連した問題が必ず出てきます。
もちろん公式テキストに載っている塔頭が出題されるので、全てを覚える必要はございません。極端な例ですが、妙心寺は正直退蔵院だけ覚えとけばまぁなんとかなります。相国寺や南禅寺はそれほど重要ではありません。問題なのは大徳寺と東福寺この二つです。
大徳寺の場合、戦国武将と合わせて暗記する必要があります。東福寺は庭や仏像とセットになることが多いでしょうか。京都にはたくさんの寺社仏閣があるのにさらに塔頭まで覚えなければならないなんて。ほんとお経を覚える修行僧になった気分ですわ。
塔頭問題試験対策
現地に行く
シンプルにコレが一番いい試験対策です。数時間必死にテキストを見ている私より、紅葉を楽しんでいる観光客たちのほうがきっと塔頭に詳しいでしょう。観光は目だけでなく肌でその場の空気を感じることができるので、塔頭の名前や場所が自然と頭の中に入ります。事実、先日の日蓮宗寺院巡りで「本と妙ややこしい問題」に悩まされることが無くなりました。
東福寺と大徳寺は
必ず行っとけ
京都検定受験を考えている方々に是非この言葉を伝えたいです。座学ではどうにもなりません。私は諦めました。塔頭にこだわりすぎると他のが勉強できなくなってしまうからです。ちなみに塔頭寺院は非公開の場所が数多くあるので春秋の特別公開、つまり今の時期が狙い目になります。
まとめ
いくら反復学習していても塔頭ってなかなか覚えられないんですよね。きっと多くの二級検定受験者が頭を悩ませていることでしょう。ノートにまとめるのも一つの手ですが、正直それで覚えられたら苦労しませんよね。
一気に寒くなって自律神経がおかしくなりがちの季節ですが、体調も万全にしてしっかり試験に臨みたいと思っています。以上です。
追記
『最近の学び』応募作品の中で、スキの週間一位を獲得しました。皆様ありがとうございます。感謝!!
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