春風の京都・稲荷山登頂リベンジ旅「刀剣ゆかりの長者社神蹟こと御劔社」
大河ドラマ"光る君へ"第22回「越前の出会い」観ました。
初回の母の死も衝撃でしたが、章の始めということで今回もすごく気合が入っていましたね。"ブギウギ"で活躍した名バイプレイヤーが登場三十分で謎の死を遂げ、寡黙な薬師・周明が最後のシーンで流暢な言葉を口にするというとにかく大興奮の展開でした。謎が謎を呼ぶ越前編。最高の出だしと言っていいと思います。
さて主人公のまひろと道長ですが、二人とも別の異性に浮ついていましたね。まひろに至っては「左大臣は随分頼りない」と愚痴る始末。まぁそれはお互い信頼しているからこそと見ることもできます。
『光る君へ』は長編ドラマということで枝葉の部分もしっかりフィーチャーされています。前回は枕草子がテーマとなり、今回は父・藤原為時の愚直さがクローズアップされました。今風に例えるなら、新進気鋭の新市長が初当選し市民のための改革を実行しようとしたところ、腐敗した役所の幹部や地方議会に抵抗された、といったところでしょうか。このような社会派ストーリーは大衆の心を踊らせます。池井戸潤さん原作ドラマがまさしくそうですよね。為時とまひろはどうやってこの難局を乗り越えていくのか。一週間待ちきれません。
ではそろそろ旅の続きに参りますかね。
長者社こと御劔社に到着しました。
足も体力もまだまだ元気です。
謡曲とは、能の脚本のことです。
私も100%理解していないので説明するのが難しいですが、能はテレビがなかった時代の大衆娯楽で、武士も謡曲を使って言葉を学んでいました。時代劇の独特な決め台詞は謡曲由来となっているそうです。
参照:【能楽】能の魅力「謡曲」
お座敷がありました。
長い時間祈祷するために置かれているのでしょうか。
外国人と日本人の参拝者比率はほぼ半々でした。
御劔社と稲荷山頂上は目の鼻の先の位置関係なので、すでに登頂を済ませた方もそこそこいるようでした。
二ヶ国語対応案内図です。最近は中国語や韓国語併記の多ヶ国語表記が当たり前になったので日本語と英語のみは珍しくなりました。
画像を見て気付いたのですが、"乳を飲む狛犬"ってのがあったんですね。完全に素通りしちゃいました。
皆様はYAIBAという作品をご存知でしょうか。
名探偵コナンでおなじみ青山剛昌さんが手掛けた漫画です。アニメ地上波再放送がほとんどなかったことから、「コナンだけの一発屋だ」なんて思っている方がたくさんいらっしゃるかもしれません。・・・なんてことを書いていたらなんと!?
完全アニメ化が一ヶ月前に発表されていたのですね。SLAM DUNKやシティハンターなどのリメイクブームが巻き起こる中、YAIBAの音沙汰がずっとなかったので不思議に思っていたんです。これは嬉しい。そんなこんなで前置きが長くなってしまいましたが、こちら焼刃と書いて『ヤイバ』と読む井戸水になります。
てか普通に使用できる状態なんですね。これって大変珍しいです。ほとんどの井戸は封鎖されていたり関係者以外立ち入り禁止になっていたりします。
前回の旅では相槌神社を訪れたのですが、まさか立て続けに刀剣関連のお社で参拝するとは。
知らなかったといえば嘘になりますが、意識して刀剣由来の山に登ったわけではなかったので本当にビックリしました。私の旅ってこういう偶然の結びつきがたびたび発生することがあります。これはもう運命ですね。粟田口へ行くしかありません。
京都の有名観光地を一日で網羅するのは不可能ですが、京都の刀剣巡りであれば可能だと思います。稲荷山、男山、粟田口以外だと髭切が展示されている北野天満宮宝物殿や三条小鍛冶宗近作の宝剣がある藤森神社宝物殿などがオススメ。行き当たりばったりもいいけどテーマを決めて旅行するのも楽しいですよね。
右端にちらりと見えているのは御神蹟の劔石になります。
霊力で石に雷を縛り付けたことから雷石とも呼ばれています。石に手で触れるとご利益があるとされています。
こちらは三条小鍛冶宗近の物語に因んで作られた、剣の意匠が施されている手水鉢になります。
刀の形をした手水を拝見したのは私初めてです。
長者社の紹介は以上です。ご精読ありがとうございました。
次回いよいよ念願の山頂へ到達します。乞うご期待。
今回の観光スポット
これまでのルート
追記
note公式マガジンに記事が掲載されました。ありがとうございます。
『テレビドラマ感想文』応募作品の中で、スキの週間一位を獲得しました。皆様ありがとうございます。感謝!!
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