変わらないモノと変わる者

まずはじめに断っておきます。これから書く文章、多分くっそ気持ち悪いです。
ただ、どんなにエモーショナル爆発で♡5000兆個付くほどの投稿のネタであっても、書かなければ1分であっさりと忘れる鶏並の記憶力なので、あとから悶絶することは目に見えてますが書きます。

かれこれ上京して4年目、なんだかんだで田舎もんオーラは消え、服装もバチッと決めようと思えば決められる程度には都会の色に染まった大人になりました。(なおバリエーションは片手で数えられる程度な模様)
そんなこんなで始まる4月、新生活だったり、新社会人だったり、始まりの季節を感じさせるアレコレをネット・現実問わず見つけながら、「高校生のときはああだったなぁ」「現役時の大学入学、母親に嫌味グチグチ言われまくったっけ」なんて思いを巡らせていた訳です。
そんな中、ふと目に止まったものがありました。

LINEの「友だち」画面、最近更新されたプロフィール欄の項目に見知った数名のアカウントが並ぶ中、「アレ?」となった全く見慣れないモノが1つ。

おそらく何かのカフェの名前でしょうか、細いウェイトのサンセリフ体で構成されたロゴタイポを真円の中に品良く収めてあるシンボルマーク、それを入り口のガラス戸に塗装してある店先。それを背景にカメラに対して横向きに、顔をおろした髪で隠しながら映る女性が一人。服装も白を基調としたガーリーな物でした。

「…誰やお前?」、そのアカウント画像を見て至った感想がコレでした。
文字通り、写真からは全くもって見当がつかなかった程に見覚えがなかったため、マジでビビってた記憶があります。

なお、誰か合点がいった後の感想でもありました。
具体的に言えば、一方的に片思いしていたクラスのマドンナ的存在だった人、それがアカウント主だったようです。
なおユーザー名で3分ほど考えて「まさか…アイツか?」と目星をつけた上で、試しに店名を検索にかけると出身地に最近出来たカフェがヒット。ここで確信に至った感じ。

「へーあんなクソ田舎にこんな店できちゃって、オシャレじゃん」と思いながら、同時にそのアカウント主の現在や地元が、「SNSやファッション雑誌でよく見るありきたりな光景」になっている事実に、なんとも言えない感情が沸々と湧いてきたのを覚えています。

なんせ目撃したそれらは、あまりにも「懐かしい思い出」という超絶フィルター加工によってゴリッゴリにキラキラしてしまっている「記憶の中のあの頃」とはかけ離れていたわけです。意図せず唐突に「時間の流れ」という事実を鳩尾に食らった、多分そんな感じでした。
出産直後の子ヤギ並に辛うじて立っている、そう例える程度には会心の一撃。やめろよ、今の俺は桜の花びらが頭に乗っただけで死ぬぞ。

同時に、俺も俺でちゃんと成人した人間らしく、自身のことを理解し律する事ができている人間に成っているのだろうか、ただ年をとっただけの厚顔無恥で自分の尻も拭けない糞ガキのままじゃないのか、と言う自問自答が勝手に頭の中でぐるぐると巡り、自分にさらなる追い打ちをかけてくるわけです。まさに自傷テンプシーロール状態。やめろよ、このままじゃ埃乗っただけで死んじまうぞ俺。

そんなこんなで瀕死になっている私ですが、同窓会であった時にそれ相応の振る舞いができるように、また一年間、頑張りたいと思います。

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