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EF パース校編

初めましてやまだです。2024年の2/2~3/2までの一か月間、オーストラリアのパースに留学していました。一か月という驚異的な短さではありますが、それなりに発見なりカルチャーショックなりがありましたので備忘録もかねてここで共有したいと思います。


海外に一定期間滞在する方の過ごし方としてワーホリ、現地の大学に通うなど様々ありますが、私はパースにいる間EFという語学学校に通っていました。

EF


語学学校にもいくつかありますが、EFは中でも群を抜いて授業料が高いです。ただEFはアクティビティが充実しているのと、学生の滞在先まで斡旋してくれます。生徒のケアはかなり充実しています。

また学校ごとにも特徴があって、EFは日本人割合が半端なく高いです。去年はEFバンクーバー校に一か月滞在していたのですが、その際もかなり多くの日本人がいました。余談ですがパース校はどういうわけか日本人に次いでフランス人割合が高かったですね。

EFは生徒の英語力に応じてレベルがA、B、Cと別れています。

ハイレベルなC1~C2には、日本人はあまりいませんでした

その中でB1.1、B1.2と分かれています。B2は人数が多いからかB2.3までありましたが、基本的には ○.1 と ○.2 の2パターン構成です。日本人はA1~B2に集中します。大体一クラス10~20人くらいで構成されています。

クラスの日本人割合は、多いところだと50%くらいで少なくても2人はいる、といった感じでした。

入学式

必ずEFに入るとすぐに入学式というか、オリエンテーションがあります。そこでEFの仕組みや授業形態、相談窓口などを教えてもらい、その後スピーキングテストを行いクラスレベルを見極められた後、その町のツアーをやります。

こんな感じで30分くらい説明がある


オリエンテーションやツアーに参加する生徒はそのタイミングで入学してきた学生全員ですので、友達を作る絶好の機会となります。恥ずかしがらずにインスタ交換やWhat's upを交換して、人脈を確保してください。

EFスタッフ

めっちゃフレンドリー。要求が通りそうかどうかに関係なく、何か困りごとや相談があったら即スタッフに相談!面談!が鉄則です。

授業のこと、アクティビティのこと、ホームステイ先のことなど、気軽になんでも相談しましょう!

女の子の場合、生理が急に始まっちゃったけどナプキン持ってない…!!みたいな時でも対応してくれます。

「Can you give me sanitary products?」とかで通じますよ!
(私はこれでナプキン貰いました)


日本人


中国勢が多いと勝手に思っていましたがEF内にはほとんど見当たらず。中国人観光客は見るものの、語学留学生となれば日本。といった感じでしょうか。ちなみにこれはバンクーバーにも当てはまります。

EFは日本人がかなり在籍していましたが、他の語学学校になると割合が変わります。例えばレクシス(パース校)だとエクアドル人口が圧倒的に多いのだとか。おもしろい!

ホームステイ先


EFは動かざること山のごとし。1年近くEFperthに通った友人は、ホストファミリーを変えるよう頼んだものの全然動いてくれなかったと嘆いていました。ただ4週間滞在の別の友人は変えてもらっていたので、理由によるのかも。ちなみにその友人は

・Wi-Fi環境がない
・クーラーがない
・食事がおいしくない
・家が遠すぎて夜まで続くアクティビティに参加できない
・自分の服のみ犬のカーペットと一緒に洗われ、匂いが取れない(!!!)

など劣悪だったことも起因しているっぽい…。

実体験でもあるのですが、女子寮みたいなホームステイ先は当たりが多いように感じます。女の子って比較的男の子よりはっきり自分の意見を言うから、

複数の女の子が住めている=快適

の方程式が成り立つのかもしれない。

ちなみに私個人は大学の斡旋でこの留学に参加しており、Hostel GというEFのホテルに滞在しました。そこで思いがけないことに、ルームメイトが全員同じ大学の生徒。日本人どころか既に7時間シンガポールで共に行動した仲間ですが…!?

ただでさえホームステイじゃないという点に満足していなかった私にとって、許しがたいハプニングでした。早速EFのスタッフに直談判し、「OK、あんたをホームステイに変えとくわ」の返事が!相談して良かった!!

ところが、朝起きてメールを確認すると、我が大学から一通のメールが。


同国籍もあり得るとは聞いていたが…同大学とは…

大学の斡旋で留学される方、お気をつけて。

授業

レベルにあったテキストをもらいます。授業スケジュールは2パターンあって、A1~B2.2までのレベルとB2.3~のレベルで午前・午後が逆転します。

午前の例
午後の例

なので友人同士でクラスレベルが大きく違うと、スケジュールが反転し遊ぶ時間がなかなか取れないことも。

またクラスは

・generalの授業
・SPIN class

に分かれています。usualの授業はオリエンテーションの次の日からスタートします。そこから1週間ほど経つと、EFからメールが送られてきて興味のあるSPINクラスを選ぶことができます。

とある生徒

入学して2週間経ち、クラスレベルが上がって新しいクラスに移った初日。自己紹介を兼ねて海外出身の学生と話そうとする度その生徒を連れて行っちゃう生徒がいまして。「BeReal撮るからこっち来て」とか言って。今話してるけど…???日本人の女の子なんですけれども、その子が私に、他の学生と話させてくれないんですよね。

他にも、グループワークなのに私にだけ写真を共有してくれなかったり、私以外の生徒が知っている(おそらく少し前に卒業した生徒)の話を持ち出したり。なんか「輪に入れてもらえない感」を強く感じたんです。

気のせいかしらと思っていたのですが、同じくクラスが上がって同じクラスになった日本人女子の友人が「クラスを変える」というんです。まだ初日ですよ。

話を聞くと、自分がプレゼンをするときに限って他の生徒に話しかけたり、大声で笑ったり。でも海外の子がプレゼンするときは黙って笑顔で頷きながら聞いているらしいんですよ。何か嫌なものを感じる、初日にこれじゃ耐えられない、との話でした。

その友人に妨害じみたことをした生徒、私が悩んでた日本人女子生徒なんですよね。これは気のせいではないと思い、EFパース主任にメールを送りました。

これを英訳して送りました。超長文。


要するに「彼女のクラスを変更しろ、私はクラスに満足しているのだから私が変わる義理はない。それができないなら返金しろ」という内容でございます。こうしてみるとただのクレーマーですが当時は納得いかなかった。彼女に無視されるのはわかるが、他の生徒と話させてもらえないのは話が違う。

結局主任と面談になり、彼女と席を絶対に離すことを条件に様子見となりました。既に生徒は席についているのに毎回授業が始まる際に先生がルーレットを回し、私と彼女が同じ席になればもう一度回すという不自然極まりない解決法でした。

今になって、彼女は日本というアイデンティティに自信が持てなかったのかしら、、と思ったり。メールにも書きましたが、おそらく彼女は海外の友人に囲まれる現在の状況を死守したいのだと思います。EFは様々な国籍の生徒が集まることが特徴であり最大の魅力ですが、日本人とフランス人の人口が特出して多いように、しばしばその国籍の多様性は失われます。彼女の人間関係図の中に日本人が入ることで国籍の多様性や、自分のステータスが失われるのを恐れているのだと思います。それか新入生に対する、国籍豊かな友人をたくさん持っているというマウントでしょうか…。


彼女は自分の持つ宝箱の中に、様々な国籍の友人たちだけを閉じ込めたい。その箱の中に日本人は入れる必要がないどころか、日本人は宝箱の中から友人たちを奪っていく可能性すらあると捉えていたのだと思います。

これはかなり、ショッキングでした。

生活

水曜日はマスタングバー、木曜日はScarborough Beach、金曜日はAviaryとルーティーン化していました。そうです。週3回クラブ通いです。
残りの月曜はmeetUpでWassyoiに参加して火でパース市内の観光地に向かい土日に遠方の観光地に出向く、というような生活でした。

私は超絶インドア派なのですが、なにせルームメイトが全員日本人。ホテルに帰ったらオール日本語なのは目に見えてました。なので意地でもホテルから出る、ホテル帰ったら今日あったことを話して寝るだけというスタイルを徹底しました。その結果がこれ。

人一倍英語に触れたので後悔はありませんが、女の子にはあまり勧められない…。夜の地下鉄周りはアボリジニ系の方がたむろしていてかなり危険です。ルームメイトの中には外出ではなくホテルのロビーで海外の方に話しかけている子がいました。そっちのがはるかに安全。

友人

生徒の年齢層は18~30くらいですかね。25,26あたりがボリューム層な気がします。ティーンエイジャーはほぼいなかった。

EFが斡旋しているホテルが、Campass とHostelG。私が滞在していたのはHostelGですが、Campassのほうが新しくて綺麗!という話をすると、ラウンジで行為を見たとか散々なエピソードが…。結構治安悪いみたい。現地人に両方立地的に治安は最悪って言われるんだけど、それは後から聞いた話。

皆すげえオープン。あいつは童貞だとか、EFの生徒同士のアレな動画がインスタで出回っているとか、EFのトイレで見たとか(!?!?)お姉さま方は性の話で大盛り上がり。

意外と先生もそれを止めない。「え!?マジ??誰々??」みたいな。まあ先生の年齢が皆若い(ブラック?)ことに加え生徒の年齢層が意外と高いんですよね。生徒26歳、先生25歳とか年齢逆転普通にありました。それもあってか「先生感」みたいなのは薄かったな。生徒に「あいつは口が軽い」とか言われてたし。先生としてというか社会人として口が軽いってどうよ。

色恋沙汰も、やっぱ長く滞在しているとあるんですよね。母国の元カレやStudyperthで絡まれていた男の子の相談など、ここでは書けないような話もたくさんしました。結局一番楽しいですからねその類の話。

中には母国で婚約破棄されて来たという猛者も。齢23にして人生の酸いも甘いも知っているような風格でした。チリすげえ。

色恋話やクラブ通い、そんなこんなで友情も深まっていったわけです。

アクティビティ

EFには授業とは別に、アクティビティというイベントを開催してくれます。無料のものから有料のものまで様々で、人気のものになると人数が定員に満たして締め切ってしまうことも。友達を作るチャンスでもあるので、友達を誘って早めに予約することをお勧めします。

この青いのがアクティビティ。予約するとスケジュールに組み込まれて表示されます


予約前のアクティビティ。これは23クレジットの有料のやつ。1クレジットが1$です。

先生

授業中にアイス食べてる先生とか、机の上で胡坐書いてる先生とかいた。「明日はビーチでお祭りやるから授業として皆で行っちゃうわよ!」とか。
先生含めて自由。

あと先生は生徒を凄く褒めてくれる!!

「お前ら最高~(野太い声)」

こうなるともう教室はタートルトーク。みんなヒレ挙げちゃう。

2週間ごとにクラスレベルの確認が入る。レベルチェックテストや先生の判断によってクラスレベルが上がる・下がる(レア)・不変のどれかが待ってる。レベルが変わるたび、先生も変わる。まさに一期一会…。日本からレターセットを持っていくのもアリだったな、と思ったり。

先生にもタイプは様々で、教科書メインで進めるタイプもいれば独自のプリントで進める人、ゲーム方式の人と多種多様。ゲーム方式は例えば、お題に沿った英単語をいくつ言えるかのゲームや複数の絵を見て物語を予想する連想ゲーム、またKahootなどがあります。

Kahootはスマホで対戦するクイズゲーム。誰でも作れちゃう。

中でも罰ゲーム方式が人気なようで、先生によって「母国語を話したら罰ゲーム」「スマホを触ったら罰ゲーム」みたいにルールを決めていることも。

罰ゲームの内容としては、BOXの中から紙を一枚引いて、そこに書かれた罰ゲームを行うというシンプルなもの。腹筋10回や先生の似顔絵をホワイトボードに書くなどユニークなものが多いけど、中には「隣の教室にいる誰かにI love youと伝える」「一分間のインスタライブを行い歌を披露」など恥ずかし系までありました。

ここで事件が。ある日、授業中に突然フランス人の男の子が乱入。女性の先生に向かって突然「I love you!!!!」と愛の言葉を放ち、ドアを閉めて走り去ってしまいました。ざわつく教室。もちろん何人かの生徒はからくりを知っているわけですが、先生は教科書から顔を上げ一言。

「これで今月3人目よ…」

恍惚とした表情、まんざらでもなさそう。先生、これ罰ゲームです……。

カルチャーショック

日本人のゲーム式授業の支持率は、圧倒的な高さを誇ります。日本じゃまずやらないですもんね、大人気なわけです。

そんな中、今日もさあゲームだ~!!の雰囲気の中始まった授業に対し、待ったの声がかかりました。メキシコから来た生徒たちが、「こんなの授業じゃない」と主張するわけです。

彼ら曰く、教科書に沿ってほしいのだとか。特に文法を教えてほしいとの意見でした。いつも陽気で罰ゲーム常連となっていた彼らからは想像できない意見でした。

そこで始まったのが、「クラスの生徒全員にどんな授業をしてほしいか意見を聞く」というもの。楽しい雰囲気から一変、皆が神妙な面持ちでどんな授業が自分たちにとってベストか、自分の意見を出し合う時間に。戸惑う日本人。ゲームは?ゲームは!??!

だって日本じゃあり得ないですもんね。授業の方針を生徒達で決めるなんて。皆が「ゲームだって英語学習に有効」「私も文法をやりたい、あとvocabularyを学習して増やしたい」と各々の意見を言う中、私は「この時間がもったいない。先生の思った通りの授業をしてください」と言ったんです。

そしたら先生が、「(あなたの意見は)授業に意味がないってことね、OK」って。違う違う。この話し合いが無駄だって言ってるの!!

でも、何度伝えようとしても伝わらない。そこで気づいたのは、話し合いも含めて授業なんだってこと。それは決して授業を止めているのではなく、生徒たちと議論して授業の方向性を定めていく時間を含めて授業だったんだとそこで気づきました。あわてて訂正するのと同時に、強く反省。

結局そのあとは近くの公園に移動し、お互いの環境に対する思いを語り合って(何故?)授業は終了。後日から、授業中のゲームの機会は格段に減りました。

ただひたすらチルい時間


そんなメキシコ生徒に対し「そこは真面目なのかよ…」とぼやく日本人の友人たち。でも私は、彼らがゲームを拒否した理由は「真面目だから」とは少し違うと思っていて。

ただでさえ授業料の高いEF。生々しいことに、各国・各家庭の経済事情が、授業態度や生活習慣で浮き彫りになるんですよね。私が一緒にいたフランス・ドイツ組は皆食べたいものを大量に注文するんですが、日本人の多くは一番安いメニューを血眼になって探していました。私もその一人です。じゃあメキシコやチリからの生徒は、どうだろうか。想像に容易いのではないでしょうか。

彼らは、母国に手ぶらで帰るわけにはいかないんだ。そう思いました。

卒業式

国旗にメッセージを書いてもらいました。幸せ。オーストラリア国旗はお土産ショップに売っています。Tシャツに書いてもらっている子もいました。

沢山の友人が書いてくれました。
修了証明書


注意してほしいのは、出席率が80%に満たないと修了証明書がもらえないという事。特に大学の援助をもらって留学するという方、修了証明書がないと助成金がもらえない場合もあるので注意してください。(うちの大学はそうです)

まとめ

去年に引き続き今回もEFスクールにお世話になりました。楽しいことも苦しいことも、驚きも感動も。全てここだったから味わえたと思っています。
EFの良さだけじゃなくて、内部にいたからこそ分かったことも全て記したつもりです(また追記するかもしれませんが)。ご参考までに~!以上!

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