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【Draft版】書評:「Disney Thinking」著者:芳中晃

目的
ディズニーは誰もが知る成功企業であり、知名度が高い。
その企業の考え方は万人に生かすことができ、ディズニーで育った人で埋め尽くされる未来とって必須事項と思う

要約・名言風

  • 芳中さん:ポールスミス大学のホテル学部でAAS(準学士)を取得、大学が経営するホテルで働く。その後、フロリダ国際大学卒、ウォルト・ディズニーワールド社のFB部門(飲料部門)にアシスタント・スーパーバイザー(マネジメント業務)として入社。日本に帰国後、株式会社オリエンタルランドに入社。食堂部の教育・トレーニングやマニュアル作成の総責任者として人材育成に携わる。ランド開園後はレストランは店舗の店長としてマネジメントを担当、レストラン開業のプロジェクト責任者や広報室を経験する。退職後は、レストランやエンタテイメント施設などの企画開発、プロジェクトと運営、大学では准教授として学生の育成を手がける。

  • ディズニーの強さは、人材育成と企業理念にあります。どちらも企業の屋台骨を支えるものです。理念を軸としたディズニーの人材育成方法やマネジメントは、すべての業界で活用できる

  • 日本人は「サイレント・クレーマー」であり、企業や商品、サービスに不満があっても直接クレームはつけず、静かに離れていきます。サイレントクレーマーが悪評をSNSの口コミに広げることで更に売り上げが落ちていきます。

  • ディズニーユニバーシティ:ディズニーの教育機関であり、卒業すると各部署へ配属される。アメリカでは社員研修以外にも、一般人や企業、学校向けのセミナーも開催しており、ノウハウを学べる

  • 企業の悪例:原材料や仕入れの際に安い素材や物を選ぶ、安い見積もりの内装にする、社員ではなく、人件費のかからないバイトを雇い、社員教育の時間やコストをかけずに、福利厚生を削る。結果的には、従業員の労働環境が悪くなり、離職率が上がります。最終的には、商品管理や品質、サービスに支障をきたし、顧客も離れ売り上げが減少してしまいます。

  • 「SCSE」:Safety, Courtesy, Show, Efficiency

  • 子供は何でも口にするから、ぬいぐるみは毛が抜けない、色落ちしないような物を作る

  • Employee Satisfaction(バックヤードも内装をこだわる)とCustomer Satisfaction

  • 銅像の足元にはネームプレートがないことによって会話が生まれる

  • 水飲み場は大人と子供が向かい合えるように

  • 天国のお子様ランチエピソード

  • 管理部門のスタッフが来るとなると現場の人たちがビクビク →❌えらい ⭕️現場部門の仕事がスムーズになるように補助

  • バイトの研修中マークは言い訳に過ぎない

  • ディズニーは世界旅行とは違い、規模や予算が大きいわけではないかつ、状況を共有できるメリットがあるため女子に人気

  • 迷子放送がない、迷子センターでは専門スタッフがビデオや本、ぬいぐるみで対応

  • エリア境界では、滝で音の境界を作る

  • 救急車は専用裏口、キャストの服はクリーニング

  • 武田信玄「一生懸命だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳が出る」

  • 本田宗一郎「お前たちだけの力でこれを作ったのか?そうじゃないだろう。お前たちがいっぱいゴミを出して、それを掃除してくれた人たちがいるはずだ。どうしてその人たちが写真にいないのだ!」

  • 開演当初、たばこの殻は通路にそのまま捨ててください→カストーディアルが掃除→捨てにくいので植え込みに捨てる

レビュー
一般企業との違いは、社員が誇りを持っている。離職率の低下につながるだろう。そして社員の内から出る貢献欲を引き出しているので、良いホスピタリティが保たれる。その仕組みを作ったことが素晴らしい。
最近思っていたことに繋がるが、世の中の人はボーナスの額といった額面の愚痴をよく言い、会社にサイレントクレーマーをするが、要求すべきは職務環境だと思う。何十時間も過ごす場所をより良くすることは、会社にとっても人件費ではなく、経費で解決するので両者にとって良いことだと思う。額面なんて上には上がいるのだから、今その場をより良いものにするのが必要なのではないか??
そういった意味ではバックヤードの質が良いディズニーはさすがだと思う。
この本は、人とハード面の重要性を説いた内容であり、ビジネスマンにとっておすすめの本である。また、ディズニーが好きな方にも楽しく学べる本である。

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