連用日記というものを知った。 倉下忠憲「思考を耕すノートのつくり方 自分の知的道具を手に入れる」を読んでいて。 去年、一昨年の同じ日に何をしていたんだろう、というのが一目でわかるようにしたもので、いわば年をいれない日付を最上位キーにしてグルーピングしたようなもの。 おもしろい。 日記はEmacsのhowmを使って一日一ファイルでつけているのだけれど これってどうやって連用日記にすればいいんだろう。 考えてふと気づいた——なんだ、日付でフィルターをかければ、いいだけじゃな
身体を洗っている途中で気がついた。 浴室の床の上に何か、いる。 毛虫のようにも、黒い毛糸のようにも見えた。 眼鏡をかけていないのでよくわからない。身につけているのは防水機能付きのAppleWatchだけだ。 屈みこんで顔を近づけた。おや、ナメクジだ。目玉をのばし、あたりを見回している。お湯でも石鹸水でも致命になりそうだ。放っておくにもいかず、髭剃りの柄ですくいあげた。 窓から外にだそうとして、うちの浴室は虫が入ってこないように外から網をかけていることを思い出した。
「——クモを殺したらだめだからね」 そういわれて視線を追って天井を見上げたけれど、見つけきれなかった。 よくハエトリグモがいてベッドの上を飛び跳ねて移動しているのを見かける。ダニを食べてくれるというので殺さないようにしているし、まぁ、かわいい。愛嬌がある。なのでハエトリグモか、と思って天井板を見ていたのだが——。 クモは中空に浮かんでいた。 電灯の白いカバーからぶらさがっていた。長い手足を丸めている。ラペリングをしているわけでもなかった。登ろうとしているわけでもなかっ