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平成が終わる

 今日は平成31年の4月30日である。今は14時30分だから、あと10時間もすれば、平成の時代は過ぎ去ってしまう。テレビをつければ平成を振り返り、SNSでは何かにつけて平成最後の〇〇と、皇室や政治に興味がない人の間でも、確実に大イベントの空気が流れている。

 今回は、天皇が退位することによって元号が変わる。突然昭和から平成になった時と違って、皆んな同時に段階を踏みながら、思い思いに新しい時代を迎える準備をしている。平成のうちにやっておこう、平成はこんな時代だったなぁ、令和こそはあれをやるぞ。いろいろなことを考えながら新しい時代を迎えられることの貴重さを、ここへ来て噛み締めている。

 私にとって、平成とは人生そのものである。平成1年に生まれ、今年で丁度30歳になる。上司に平成生まれであることを話すと、「お前平成なのか」という反応をされる。私が老けて見えるのか、ババくさいのか。そういう訳ではなくて、平成1年生まれの私の姿は、30年の間に流れた時間が服を着て、ここに立っているように感じるらしい。「あの年に生まれた子どもが、今では一緒に働くほどの歳になっている。それも三十路だと?」と、過ぎていった時間の長さに驚くのだ。

 そして今年、令和1年が始まる。来月から早速、私の周りではベビーラッシュがやってくる。これから先20年30年経って令和生まれの子に出会った時には、きっと私も上司と同じことを言うに違いない。

 人生80年とすると、今年30歳になる私はまだ、折り返し地点にも立っていない。もうすぐ始まる令和時代。振り返った時に後悔することのないように、今ある時間を大切に、大人らしくお金も使い、ぐっと活動的に過ごそうと思う。

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