マーケティング思考を刷り込む

会社が抱える問題とその構造を観察~分析しながら、自分が手が届くところから少しずつカイゼンに向けた取り組みを進めています。

自社にも「マーケティング部」があるのですが「広告・販促施策の運用部隊」に成り下がっており、また他部署との連携も薄く縦割りです。

マーケティングの上流工程(顧客理解)の意識が薄く、製品開発が作り手の好みに合わせて行われているプロダクトアウト型の思考に偏っています。
製品の企画~販促まで「誰に・何を・どうやって」の3点セットで考えなければいけないのに、マーケティング部は「どうやって」の話ばかりをしています。「何を」は所与のもので、「誰に」は何となくしかありません。

この状況を打開するため、「顧客起点で考えて、製品の企画~販促までを一気通貫でつなぐ」という考え方を組織に入れ込んで、本来のマーケティングがしっかりと機能するようにしたいです。

まずは「本来のマーケティングの考え方」を説明し、ワークショップを複数回実施してアウトプットを作ってもらいながらフィードバックを与え、現在取り組んでいる業務に直接恩恵があるようにプログラムを設計しています。

私も準備に時間をかける余裕がないので、過去につくったスライドや手元の資料を切り貼りし、事例はトークで補いながら講義パートを進めています。
この会社の人たちのキャラクターやレベルもまだよく理解できていないので、試行錯誤しながらです。

幸いマーケティング部には非常に好評で、製品の企画チームやブランディング部隊にも広げて行こうという話になっています。
ボトルネックは私の工数(たくさん抱えている他業務との兼ね合い)です。

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