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コーライティングを活用すると、インディーアーティストが“複業”作曲家になれるかもという話

 9月25日にZOOMを使ったトークイベントを行いました。有意義なディスカッション、情報共有ができた気がします。

 コーライティングという創作手法は、音楽家が自分の得意な”技”を活かして行うものなので、歌が上手い、作詞が得意、クールなトラックが創れる、日本語ラップができるなどなど、いわば一芸で楽曲のブラッシュアップに貢献できます。
 自作自演以外のアーティストがクオリティの高い楽曲を集める方法として日本の音楽業界に広まった「コンペ」では、セールス力のあるアーティストだと千曲を超えることもあります。近年はA&R(アーティストandレパートリーの略。レーベルなどでに音楽制作の中心になる役割)の「コンペ疲れ」の様子も窺えます。音楽的にも、アイドルでも個性的、アーティスト性の高い作品が好まれる傾向が強くなっていると、実際にA&Rとコミュニケーションを取ることが多い伊藤涼が、この日も語っていました。マルチにそつなくできるいわゆる職業作曲家ではなく、尖ったインディーズアーティストにもチャンスがあるのでは?ということです。
 僕が提示したインディペンデントアーティスにとってのメリットは以下です。

1)プロ作曲家と一緒に作業する創作プロセスで音楽家として成長する経験ができる。スキルが上がる
2)コーライティング活動で、プロも含めた作曲家達のネットワークが広がっていく
3)コンペのキープなどを通じて、音楽業界関係者とコンタクトができる(アーティストとしてのキャリアアップのチャンスがある)
4)楽曲が採用され、ヒットすると印税収入が手に入る
5)メジャーシーンでリリース作品があると、アーティストとしてのブランドが上がる

 イベントの資料をSlide Shareにアップしたので興味のある方はご覧ください。

 もちろん、そんな美味しい話が簡単に転がっているわけではありません。大型コンペの倍率は数百倍です。なので採用→リリースを本気で目指しつつも、そのプロセス自体を成長する機会だと考えてほしいのです。
 インディペンデントなアーティストの活動支援に長年取り組んでいる、ワールドスケープ代表の海保君も、コーライティングによる複業作曲家という考え方には強く賛同してくれていました。目標と期限が明確なクリエイティブ作業は、音楽家のスキル向上に繋がります。コンペのための真剣なデモ作成の経験は、自分の音楽活動にもプラスの影響が必ずあるでしょう。
 当日は、踏み込んだ質問も多く、熱気を感じることができました。
 言いっぱなしは良くないということで、Co-Writing Farmで、メンバーが参加して一緒に行うコーライティングワークショップをやります。オンラインでチームミーティングをするところから始めて、3週間後に試聴会で発表という内容です。プロ作曲家のコーライティングでは、どういうコミュニケーションが行われるのか、興味のある方はご参加下さい。

 複業でも真剣にプロの作曲家を目指してみたい人には、もちろん山口ゼミがオススメです。10月10日に説明会、24日から秋期講座が始まります。コロナ禍を受けて、オンライン講座として磨きがかかってきました。地方や海外在住の方も受講可能です。


モチベーションあがります(^_-)