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[音楽ビジネスの学校2020レポート:15]Apple Spotify Merlin〜日本の"デジタル音楽の伝道師"野本晶から学ぶこと

 15人の素晴らしい講師陣による「音楽ビジネスの学校2020」の最終回を飾るのはMerlin日本代表の野本晶さんです。僕は日本のデジタル音楽の伝道師と呼んでいる人です。ソニーミュージックからApple Japanに移って、iTunes Music Storeの立ち上げに関わり、Spotify Japanでは日本人第一号スタッフとしてローンチに尽力されました。今のMelinというのは世界の3大メジャー以外のレーベルと配信事業社の条件交渉を引き受けるNPO的な国際組織です。
 僕にとっては、日本の音楽業界のデジタル化の遅れを認識し、その理由もわかった上で、変革させて前に進めようとする同士でもあります。僕が主宰するニューミドルマンコミュニティでも何度もお話をいただいていて、勝手に「フェロー」という肩書を送らせてもらっています。

 何度も言っていることですが、音楽ビジネスにおいては、デジタル化とグローバル化は、コインの裏表のようなもので、セットです。デジタル化に対応しないとグローバル市場にアクセスできなません。主要サービスがクラウド型でグローバルな配信をしている今の時代は、しっかりデジタル化するとそれだけで、最低限のグローバル化はできていることになります。そこからアーティストごとの戦略として、優先的に攻めたい国やファン層などに刺していく方法を考え始めるということになりますね。

 日本のレコード会社(特に経営者)のデジタル音痴ぶりと、グローバル市場への無関心を痛いほど知っている野本さんは、海外との差を痛感しています。その上で、どうやってアジャストするのか、韓国のように自国以外で稼げるようになるのか、ビジョンがある人です。そんな視点の講座は受講生にとっても刺激的な、視座が高くなるものだったと思います。公式レポートはこちらをご覧ください。

 中身の濃かった「音楽ビジネスの学校2020」ですが、コロナ禍の影響でリアルで会える方には限界があり、もう一つのテーマであった「交流」という意味では残念ながら不十分でした。幸いにも各講座については、しっかりとした映像収録ができています。 
 第二期として、e-ラーニング型での実施を計画しています。まもなく発表する予定です。講座自体はオンラインベースで行いつつ、一期の受講生も含めてリアルのイベント、懇親会なども徐々に行って、ネットワーク作りも始めたいと思っています。就職転職などの相談に、僕が個別に協力するというスタンスは変わらずやっていこうと思いますので、興味のある方は、是非、ご参加ください。来週中には、StudioENTREのサイトで詳細発表の予定です。



モチベーションあがります(^_-)