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『ネクスト・ドリーム』観てきました。正月に映画館で観る音楽映画としてオススメです!

 音楽ファンの友人達からの評判が良かったので慌てて、映画館で観てきました。良い映画なので、お正月に映画館に行く人にオススメしたいです。
 近年は、ドキュメンタリーやアーティストが主人公のファクトベースストーリーなど音楽が「主役」の名作が多いですが、本作も期待は外しません。主人公は、大御所R&B女性シンガーのパーソナル・アシスタント(日本でいうと付き人に近い現場マネージャーみたいな職域ですね)をやりながら、音楽プロデューサーを目指す女性(マギー)。子供の頃から憧れのアーティストのために尽くして信頼を得ていきますが、プロデューサーになるという自分の夢には近づけません。ストリートで歌っていたシンガーの歌声に惹かれて、スタジオでデモテープを制作していく、というようなお話なのですが、ハリウッドらしくよくできた脚本です。レコード会社スタッフのいかにもサラリーマンという態度や、スタジオ内でレコーディングエンジニアやミュージシャンとのやり取りなどが、業界を知らない一般人にもわかりやすく、でもリアリティを持って、という絶妙なバランスだなと思いました。
 音楽ビジネスに興味がある人には、アーティストとビジネスマネージャーは対等な個人対個人の関係で、アシスタントはアーティストが雇うというアメリカ型の図式がよくわかると思います。日本は事務所が会社になっていて、責任者は事務所社長、現場マネージャーは会社から派遣されるという形の方が一般的です。

 そういう設定ですから当然ですが、全編音楽が溢れています。大御所シンガー役のトレイシーは流石ダイアナロスの娘という歌唱力です。この映画のために作られている楽曲もクオリティ高く、同時に音楽へのリスペクト、語り継いでいく姿勢が好ましいです。マギーとプロデュースするシンガーとの出逢いの会話もアーティストと曲名のやりとりですし、傷心で帰郷し、FM局のDJを務める父親ともアーティスト名や楽曲名を通じて気持を伝え合います。映画用のSpotifyプレイリストも素敵なリストになろうというものです。

 ということで、音楽好きならmust-seeなのですが、この映画タイトルは、SEO的には辛いですね。"映画"を付けて検索しないと情報何も出てきません。公式サイトもTwitterも通り一遍な感じで、熱のこもった宣伝を感じないのは残念です。21時台のTOHOシネマ六本木の一番小さいスクリーンででしたが、観客はまばらで、満席になっている「鬼滅の刃」とは対照的でした。早く行かないと終わっちゃうかも。今年のお正月はやれることが少ないですから、映画館で映画を観るのもよろしいのでは?迫力とか音量とか映画館向きですよ!

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モチベーションあがります(^_-)