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NO MUSIC NO LIFE! タワーレコードに期待すること

 コロナで自粛を強いられたことで最もダメージを受けたのは、飲食業界ではなく音楽業界です。コンサートができなくなるマイナスは沢山ありますが、その中で大きな課題は、フリーランスが多い技術スタッフが経済的に困窮することです。
 コンサートのステージは、経験豊富で音楽愛を持ったスキルの高いスタッフによって支えられ、創られています。音響、照明、舞台監督、楽器ローディーなどがいなければ、良いコンサートはできません。

 そのことを一番わかっているのはマネージャーです。アーティストとスタッフと一緒にコンサートの現場で取り組んでいるからです。プロダクションの団体、日本音楽事業者協会と日本音楽制作者連盟、そしてコンサート制作を行うコンサートプロモーターズ協会の音楽業界3団体は、コロナ禍により公演事業活動が困難になっている日本の音楽ライブエンタテインメント産業を担う事業者や専門スタッフ(フリーランスの個人)を支援し、音楽ライブエンタテインメント産業の現在とその未来を守る一助となることを目指し、 2020年6月、業界内の自助の仕組みとして、「Music Cross Aid」ライブエンタメ従事者支援基金を創設しました。
 タワーレコードが、この「Music Cross Aid」と連携して、グッズ販売を点灯で行うというニュースで、素晴らしいし、元音制連理事として、ありがたいなと感謝します。

 音楽業界やミュージシャンにとって、タワーレコードは特別の存在です。輸入盤専門店から始まり、音楽に詳しいバイヤーを多数抱えるタワーレコードのブランドは高く、信頼されています。CD全盛の時代が終わり、アメリカの本社が倒産しても日本法人がMBOしてこれまでやってこれたのは、「NO MUSIC, NO LIFE」まさに「音楽なくして人生に無し!」というタワーレコードのスタンスが音楽ファンからも支持されているからでしょう。
 CD店にもコロナ禍は大きなダメージでしょう。頑張ってほしいなと思うと同時に、CD店については、コンサートと違って「戻ってくるのを心待ちにする」のではなく、CD購入の場を「音楽ファンとアーティストのエンゲージメントを促す場」と上位概念で読み替えて、そのためにDXするという業態の変革にとりくんでもらいたいです。
 CD店は、音楽ビジネスにおけるOMOの拠点として最適な筈ですOMO(Online merge with Offline)は、ユーザーとのコミュニケーションをオンラインとリアルを融合させて、オンラインでの関係性を基軸としつつ、リアルな場も活用していくという考え方です。
 音楽愛あふれるタワーレコードが、コロナ禍を経て音楽ファンとアーティストのOMO拠点として生まれ変わることを強く期待しています。
 「音楽無くして、何の人生だよっ!」と思う人が集ってくれるはずですから。
 NO MUSIC NO LIFE!!


モチベーションあがります(^_-)