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意識の高い作曲家達とパネルをやったらJASRAC会員は得だよって話だった!?でも、もう変えないとヤバい日本の音楽出版権

  オンラインでのトークイベント、セミナーをやる機会が増えました。4月も、プロ作曲家育成「山口ゼミ」をやらせてもらっている東京コンテンツプロデューサーズラボから、宣伝も兼ねた無料イベントやってくださいと言われて、どうせなら刺激的な話をしようかなと、ビジネス意識の高い作曲家2人と、弁護士が本業の兼業作曲家と3人でオンライントークイベントをやりました。イベントタイトルは「ヒキ」が大事かなと思って「JASRAC会員って損なの得なの?」にしてみましたが、予想以上にたくさんの人が集まってくれました。

 この日のイベントの動画が公開されました。ZOOMの録画なので、一部音声が聞き苦しい部分があって申し訳ありませんが、内容は充実、なかなか聞けない本音トークになっていると思います。

 冒頭20分間で著作権ビジネスミニ講座もやています。「山口ゼミ」でプロ作曲家志望者向けに行っている内容をベースにお伝えしました。基礎的な知識を押さえた上で、作曲家にとっての課題についても提示しています。

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  業界で当たり前となっていることを言語化して確認するのは意味があるのかなと思っています。デジタル革命で、音楽ビジネスの構造が変化しています。その影響はもちろん作曲家にも及びます。日本はストリーミングサービスの普及が遅れたことで諸外国よりスローテンポですが、これから加速しています。これまでの業界慣習を盲目的に受け止めていると損をします。この日のイベントでの林さん、遠藤さんの発言は示唆に富むものでした。
 作曲家にも国際化の波は来ています。日本独自の業界慣習をUPDATEするタイミングになりました。

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 音楽ビジネスの構造変化と共にこれまでの「牧歌的な音楽業界」という村ではハッピーだった時代は、もう終わっています。
 音楽出版権の契約が、10年だったり、著作権存続期間であることの「違和感」を作曲家が率直に語っています。
 もはや、既得権をブラックボックスで守ることは不可能です。

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 大きなトレンドは、「個へのパワーシフト」です。こういう投げかけを現役作曲家と一緒にやれたことは意味があるかなと思っています。
 今回のイベントの一番の発見は、意識の高い作曲家からのJASRACの評価が高いことでした。JASRACへの信託会員が無料になったのは良いですね。 まずは、JASRACの理事会の平均年齢を下げることが目先の改善策だと思っています。
 僕なりには作曲家の搾取構造が改善されるために戦いを続けているつもりです。日本音楽出版社協会でも、同じスタンスで話しています。

 プロ作曲家育成「山口ゼミ」と修了したプロ作曲家によるクリエイター集団Co-Writing Farmは、日本の音楽著作権の健全化促進の活動にもなっているなと最近、思うようになりました。

 「山口ゼミ」は地道に続けています。

 高木さんの書籍の紹介はこちらです。


モチベーションあがります(^_-)