やまあい村

「山でできることを」 熊本県菊池市の山奥/農林業家/ 放牧豚「走る豚」🐖💨/原木椎茸…

やまあい村

「山でできることを」 熊本県菊池市の山奥/農林業家/ 放牧豚「走る豚」🐖💨/原木椎茸🍄/無農薬の野菜🥗/無農薬棚田米🌾/栗🌰/こんにゃく芋🥔/平飼い有精卵/等を 生産している小さなオーガニック農家です

最近の記事

油断

「ヘソ天(犬や猫が寝ている際におヘソが天を向いている様)」という言葉がありますが、これはあまりにも油断し過ぎでは? 確かに農場は私たちが管理しており、天敵も危険も無い状態ではありますが…。野性をちょっと忘れ過ぎなんじゃないかと思う今日この頃です。 #やまあい村 #走る豚 #やまあい村育ちの自然豚 # #森の放牧豚 #森の豚さん #ランポーク

    • 築地井手

      菊池市街地の下を水路(井手)が走っています。 菊池川から取水して、あちこちの田畑に水を送る。昔は洗い物や野菜果物を冷やすのにも使われていたとか。時々改修工事をしてはあるものの、これを造らせたのは約四百年前の加藤清正公。石工さんたちの仕事が美しいです。 動力を使わず、治水利水をする、何と素晴らしい。何も無いように思える田舎の資源(或いは観光資源)は、生活や文化そのものだと思える光景です。地元の人たちの活動で、蛍も結構出るんですよ? #菊池市 #加藤清正公 #徒然 #菊池観

      • 【栗ノ花】

        今年は梅雨並みの雨が冬から春先に来たせいか、あまり梅が取れませんでした。その代わりとというか何というか、梅雨が遅れた分、栗ノ花の時期が長く、耳を澄ませば蜂や昆虫たちの羽音がよく聴こえてきます。 蜜を取り、受粉させる。人は社会的な動物と言いますが、地球上の生き物の生き様を見るに、全ては社会的な生き物と言えるのではと思います。 受粉するチャンスが多かったから、これからの天気や台風にもよるけれど、栗は沢山採れると良いなぁ。ちなみにやまあい村の栗は農薬除草剤肥料未使用の利平栗です

        • へびいちご

          木陰にて。 食べないとわかっていても、 どうしてこんなに美味しそうなのでしょう。

          年々歳々花相似 歳々年々人不同

          ※過去pic 毎年同じように花は咲くけれど、人は同じようにはいかないものだという意味の漢詩です。 今年は気候の影響か桜の開花がだいぶ遅くなって要るように思います。春先の雨も多いです。でも咲き始めの雨に濡れた桜も素敵ですし、雨が今から降ってくれると水の少ない山地でも田植え準備が捗ります。 ひょっとしたら長いスパンで見たら、花も人も少しずつ変わっているのかもしれません。環境を急激に変えることをしないようにしつつも、人も変化に合わせる必要があるのかもしれません。 #やまあい

          年々歳々花相似 歳々年々人不同

          乙事主

          豪雨の後。 豚さんたちが掘った穴に水が溜まり、身体中に泥を塗って遊びます。 豚はヒトのように身体中に汗腺が無く、鼻の頭くらいしか体温調節ができません。それでいて筋肉の量はヒトより遥かに多く、体脂肪率も15%前後(人間だとアスリート並み)です。筋肉の量が多いと体温も高いので、身体に水や土や泥を塗って気化熱で体温を下げます。身体のダニ等の寄生虫を落とす役割もあります。鹿や狸も同様のことをしますし、鯨のブリーチング、鳥類や哺乳類の砂浴び、ヒトの入浴や水浴びもそうですね。 哺乳

          菜の花畑

          村の棚田です。 真ん中付近の真っ黄色の菜の花畑がうちの畑(笑)いよいよ田んぼをする人が減ってきて、水路の維持も困難になってきました。田んぼは栗山や畑に変わり、それもできないところは藪になり、自然に還っていきます。 災害時や食料輸入に何かがあった時、有事には中山間地域の田畑や環境がカバーしてくれる能力があるのですが、経済の合理性に押されて消えつつあります。きっと日本全国で。 何とか人の生業を為すことで遺していきたいです。 #やまあい村 #走る豚 #やまあい村育ちの自然豚

          銀竜草、幽霊茸

          この春は梅雨かと思うほど雨が頻繁に大量に降りました。 森の中も普段あまり見かけない花?が。ムーミンに出てくるニョロニョロに似ていますが…。 調べてみるギンリョウソウ(銀竜草)またはユウレイタケ(幽霊茸)と言うそう。そういえば「西の魔女が死んだ」という小説(映画にもなりました)にも出てきました。 人にとって大きな気象の変化も、農家には計画の狂いや栽培に不利益をもたらす違いも、見方を変えれば新たな出会いや、気付くことに繋がるのかもしれません。 どんなに社会が変わろうと、人

          銀竜草、幽霊茸

          Crazy Love

          最近よく、豚を放牧したいので見学したい、話を聴きたいと連絡があります。放牧養豚は日本では数が少なく、団体もまだはっきりしたものは無いので政治的な力は無く、何かあるとすぐ規制されかねません。 なので、とても嬉しく、有り難く思います。同じような志を持つ方が増えて欲しい。沢山の人がやれば技術や情報の集積、共有、継承が可能です。何かあっても一方的な言い掛かりで潰れない業界になりたい。 ただ、20年ほど何とかやってこれたような気がするうちもまだ、初期の産廃施設に購入されそうになって

          泥臭く

          最近はSNSで発信される農家さんも増えてきました。コンサルタントの方と動画配信したり、オシャレでスタイリッシュな投稿をされたり、畑やハウスから農家ラップを届ける方も。 違う分野の人に、多くの人に届いて欲しいと思いつつ、拝見させていただいています。 一方やまあい村はというと、家族皆揃いも揃って人前に出るのは苦手で口下手ばかり。やってみようとしたけれど、どうしても無理!そんな農家がいたっていいさと開き直って泥臭くやっていくつもりです。 陽キャやパリピ(※注 明るい方々やい

          猫と芋

          ジャガイモを植える為に大きめの種芋はカットして日に当てています。断面が腐りにくくするためですが、あんまり当て過ぎると干乾びてしまうのでほどほどに。 番人(番猫?)がいてくれるので安心して干せます。今年の冬は暖かかったなぁ。 #やまあい村 #走る豚 #やまあい村育ちの自然豚 #森の豚さん #森の放牧豚 #ランポーク

          冬の山は基本的に色に乏しくて。 稀に見る赤が、より鮮烈に写ります。 だから春が訪れると様々な賑やかな色が出てくるのが祝福のようで嬉しい。でも地面の葉っぱや雪を捲ると若葉がかなり前から準備していたりするんですよね。 今は目立たなくても、着々と、淡々とできることをやり続けることが大切なのだと自然界に教わります。 ネットや情報の伝播が発達している現代だから、派手さや手軽な成功がつい目についてしまうけれど。基本を大切にしたいと思っています。今は根っ子を大事にしたい。 #やまあ

          約束の日

          農業だけでは食べていけなくて、結婚して数年間、地元の無添加、できるだけ無農薬のお惣菜屋さんで、仕事前の早朝に働かせて貰っていました。今も年に一度、節分の日に巻き寿司を巻くのを手伝います。 オーナーも働く方々も、人生の大先輩。お姉さま方。成人式も3回は迎えておられます。1年ぶりや数年ぶりの方々とお話するのも楽しい。久しぶりのお互いの挨拶は「久しぶり」とか「ご無沙汰」より先に「生きとったね!?」。姉さま方のユーモアには一生敵いません。 数年間無心に巻き続けたおかげか、年に一度

          「 」

          今の場所に不満を持ち、或いは違う場所に理想を求めて「此処では無い何処か」を目指すのはとても素敵なことだと思う。ただ、自分は与えられた環境に根を下ろすタイプだった、というだけで。 #徒然

          冬も夕暮れ

          冬の夕方は日が沈むのが早く、儚く、綺麗です。色素が抜け(人から見たら)枯れた草を赤く染め上げます。他の時期に比べれば、スッと沈んで暗くなり、冷えてくる。当たり前に受け止めるけれど、愛おしい景色。 隣町の阿蘇ではこのような草原が視界いっぱいに広がっています。二千年も前から野焼きしてきた人が創り出した自然。そこから生まれる草原が、阿蘇の地形も相まって、大量の地下水を蓄えてくれます。近年では草原の維持をする牛飼いさんや農家さん、地元の方々が減っていて、草原も減っています。 ここ

          体毛

          走る豚は放牧状態で常に外気に触れています。 冬は寒いので豚さんたちも冬毛に変わります。 ちょっと毛が長くなっているのがわかります。 毛の生え方も個体差があり、それぞれ。 写真左の子は直毛で右の子はややウェーブ。 ウエーブがかった毛の子たちを掛け合わせていったら、マンガリッツァ豚や羊のようになるのでしょうか。 #やまあい村 #走る豚 #やまあい村育ちの自然豚 #森の豚さん #森の放牧豚 #ランポーク