好きでいたいから
1月17日(水)
社会人として働き始めて、1週間が経った。
初日は緊張でお腹をくだしていたのに、少しずつ大丈夫になってきた。
心に余裕が生まれたおかげか「小説を読みたい」と思った。
働き始める前は、時間や心の余裕がなくなって、小説を読めなくなったり、映画を観れなくなるんじゃないか、と不安だった。
「小説を読みたい」と思えた自分に対して、嬉しさや安心感をおぼえた。
仕事終わりに本屋さんに寄って、青山美智子さんの『月の立つ林で』という小説を買った。
この小説は、発売されたときから気になってはいた。
だけど、読み進めている小説や、他にも気になる作品があって、すぐには買わなかった。
それに、青山さんの作品は大好きだから、いつか買うだろうと思っていた。
レジで会計を済ませたとき「いつかは今日だったんだ」と思えた。
***
1月19日(金)
この日は、ずっと楽しみにしていた作品の公開日。
好きな配給会社(A24)と、好きな俳優さん(フィン・ウォルフハード)が出演していて、これは観に行くしかないと思っていた。
数日前から、仕事終わりに観に行くか、翌日に観にいくか悩んでいた。けど、自分へのご褒美として、仕事終わりに観に行くことにした。
鑑賞料金2,000円。
ハーゲンダッツを食べることより贅沢なご褒美だけど、映画は心の胃袋にずっと残り続けてくれる。
公開されたばかりなので、物語の内容には触れずに感想を述べたいと思う。
僕は、映画のエンドロールの時間が好きだ。
心の中で、様々なシーンを思い出しながら、作品の感想をまとめていく。
「早く感想をまとめろ」とも、「ゆっくりでいいんだよ」とも言わず、ただ待ってくれる。
優しい時間のように感じるから、エンドロールが好きだ。
劇中歌が良かったな〜。
フィン・ウォルフハード演じる、ジギーの衣装が良かったな〜。
ジギーが住宅街を歩くシーンの撮影方法が良かったな〜。
物語終盤のジュリアン・ムーアの演技が良すぎたな〜。
なんか良い映画だったな。
言語化できそうな、だけどまだ掴みきれないもどかしさを感じた瞬間、やっぱり映画っていいなと思えた。
***
小説や映画に久しぶりにふれて「やっぱり自分には、小説や映画が必要なんだ」と思えた。
小説や映画を好きでいたい。
好きでいることをサボりたくない。
そのために、以前よりも、意識的に小説や映画にふれていこう。
そんなふうに思えた週だった。
読んでいただきありがとうございました。