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あほの坂田さんへ

僕は昔、部下に対して、「網羅的に語るな 象徴的に語れ」みたいなことをよく言っていた。同じタイトルで note にも記事を書いた。

そこにも書いたように、

Aさんは知っている。Bさんも知っている、CさんもDさんも…Zさんも知っている。故にみんな知っている

というのは論理的には非常に正しい証明なのだけれど、もしそれをみんなに納得させたいのであれば、そう言うよりもひと言

あほの坂田でも知っている

と言ったほうが良い、と言うか、「AさんもBさんも…」と言い始めた時点でみんなきっと嫌気が差して聞いてくれないだろうから、「あほの坂田が」と言ったほうがよほどキャッチーで手っ取り早いのだ。

しかし、その坂田利夫さんが年末に亡くなってしまった。

僕は今年からはこれをどういう喩えで説明したら良いのだろう?

僕らはみんな、あほの坂田さんの憎めないキャラに救われた。だからこそ、失礼にも「あほの坂田でも知ってる」などとしゃあしゃあと言えたのである。

坂田さんのあほ芸が懐かしい。あほの坂田さんは実際にはたくさんのことを知っていたのかもしれない。

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