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人を動かすのが人の仕事

私の後輩に、何をやらせてもとびっきり優秀な奴がいるんですが、彼にはひとつだけ弱点があります。

それは「アホと話すのが苦手」なこと。これって仕事をする上では致命的な弱点ですよね。だって、お宅の会社や取引先にもいるでしょ、アホが?

で、「あんなアホとはやってられん!」って言って投げ出してしまう人、よくいますよね。だけど、投げ出したら、そこで仕事はストップします。そのアホを避けていろんなものを組み替えたら再開できるのかもしれませんが、それって結構なロスですよね。

それにアホを避けるのって難しいんです。どの会社でもそうだ、とまでは言いませんが、往々にしてアホは要所要所に配置されているものですから(笑)

覚悟を決めて、肩の力を抜いて、寛大な心と忍耐力を持って、よーく作戦を練った上で、アホを説得するしかないのです。それが仕事なんですから。

昔、ウチの会社のとても若い社員が、他の社員のミスによって窮地に追いやられたことがあります。彼女は「なんで私のミスじゃないのに、私が謝らなければならないんですか!」と激怒したのですが、その答えは単純で、「それが君の仕事だから」です。

アホを説得するのも仕事、アホに代わって謝るのも、理不尽に怒っている人に相対するのも仕事です。

私の仕事仲間で、「私、誰かに代わって謝罪するの大好き。だって、自分のミスじゃないんだから後ろめたいこと全くないじゃない。謝ってうまく収まったら全部プラスなんだから」と言う女性がいるのですが、この境地にまで達すると大したものです。

さて、冒頭で述べた私の優秀な後輩は、そういうわけで自分の下にアホな部下がつくと、途端に仕事が滞ってしまうのですが、その逆もたくさんあります。

つまり、アホな上司が苦手な部下。こっちのほうが重症です。だって、相手は上司なんだから。アホを避けて組み直すのが至難の業です(もちろん、それなりにうまくスルーするテクニックもあるにはありますが)。

上司の理不尽や無為にキレて「上司がアホだから仕事ができん!」などと言っている人がよくいますが、そもそもアホな上司を説得するのはその部下の仕事なのですから、それは仕事の始まりなのです。そう考え直して、もう一回上司のところに行きましょうよ。

私はよく言います。「人を動かすのが人の仕事でしょ?」って。社の内外を問わず、それが一番大切な仕事なのではないでしょうか?

覚悟を決めて、肩の力を抜いて、寛大な心と忍耐力を持って、よーく作戦を練ったた上で、アホを説得するのも仕事です。いや、相手がアホであろうとなかろうと、覚悟を決めて、肩の力を抜いて、寛大な心と忍耐力を持って人と話し、人を動かすのは君の仕事です。

相手が嫌な奴であればあるほど、よく話すようにしましょう(このことはまたいつか書きます)

◇ ◇ ◇

【後日追記】書きました:

https://note.com/yama_eigh3/n/n4abfc12983db

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