見出し画像

分けて観る?

「最近の若い人は2時間の映画を、例えば 20分ぐらいずつ、6回ぐらいに分けて観る」という話を、携帯/スマホ向けに映画を配信していた会社の偉い人から聞いたのは多分もう 10年くらい前だ。

「データを見ると2時間一気に観てるのは 40代以上だけですよ」と言われてショックを受けた。2時間でひとつのまとまりをなしている作品をそんな風に細切れに観て、よくも気が散ったり興醒めしたりしないもんだと驚いた。

テレビで観るのであれスマホで観るのであれ、僕には到底そんな見方はできないと思っていたのだが、でも、最近その見方が少しできるようになってきた。いや、もちろんドラマは無理だ。

ただ、音楽モノ、最近で言えば WOWOW から録画した『MOONRIDERS LIVE 2020』とか『ザ・ヒット・ソング・メーカー 筒美京平の世界 in コンサート』とかだと、あまり抵抗なくそれができたのだ。前者は2時間、後者は3時間半の番組だった。

ここのところリアルタイムか見逃しか録画視聴かは別として、ともかく観ている番組が多いので忙しく、まとまった時間が却々取れない(1時間が限度の感じ)。それで、仕方なく何曲かずつに分けて観たのだが、うん、これなら大丈夫。曲単位だから。

CDアルバムだっていつもいつも1枚まるごと、最初から最後まで全曲聴いているわけではない。それと一緒だ。

そして、考えてみたら、テレビの連続ドラマは毎週1時間ずつ、最近のドラマであれば例えば 10回に分けて観ているわけで、多分若い人が2時間のドラマを6回に分けて観るのはそれと同じなのだという気がしてきた。

だから、僕もひょっとしたら若い人たちと同じように、1本の映画(ドラマ)を、とぎれとぎれ6回に分けて観るという離れ業(いや、細切れ業かw)を、やってみたらできるのかもしれないという気がしてきた。

やってみたからと言って何か特別なことがあるとは思えないし、多分、実際にやってみたりもしない気はするが…(笑)

でも、今までは録画した2時間以上のコンテンツは、しばらく観るヒマが作れなかった時は、「ああ、もうこれは観ないな」と思って消去してしまうことが非常に多かった。分割視聴できるようになると、消さずに済むのかなあという気はしないでもない。

ただ、聞くところによると、若い人たちはシーンの変わり目でもなんでもないところで、もっと言うと、カットの変わり目でも編集点でもないところで、きっぱり止めて、後にまた平然と止めたところから再開すると言う。

うむ、さすがにそれは気持ち悪いな。何と言うか、観る側としても制作者の生理にそのぐらいは寄り添ってあげたいと感じるのであるが、彼らはそんなことはないのだろうか?

ひょっとして音楽番組でも曲の途中で打ち切って、後日その続きから見ても平気だったりする?

この文章を読んでくれた皆さんは如何でしょう?

この記事を読んでサポートしてあげても良いなと思ってくださった奇特な皆さん。ありがとうございます。銭が取れるような文章でもないのでお気持ちだけで結構です。♡ やシェアをしていただけるだけで充分です。なお、非会員の方でも ♡ は押せますので、よろしくお願いします(笑)