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ノルマを作らない

僕は一旦何かをやり始めるとそう簡単にはやめないタイプだと思われている。実際そうかもしれない。わりと長続きするほうだ。じゃあ、長続きするコツは何かと言えば、僕はノルマを作らないことだと思っている。

これはあくまで僕の秘訣であって、ひょっとしたら僕以外の人にはほとんど当てはまらないのかもしれないので、むやみに他人に勧める気は全くないのだけれど。

僕の周りには僕のことを非常に几帳面なタイプだと思っている人が多くて、その延長線上で僕は何かにつけて計画を立ててそれに沿ってコツコツやる男だと思われることも多い。

が、それは違う。几帳面とコツコツは当たっている。でも、僕は昔から計画を立てるのが大嫌いなのだ。

だから、会社に入ってから年間の目標を立てさせられたりするのが嫌で嫌で仕方がなかった。

そもそも年初や期首に1年間の目標を立てるというスタイルに僕は馴染めない。なんで、年が明けたら、期が改まったら新しい目標を立てなければならないのか? そして、それはなんで1年間なのだ?

例えば7月9日から 79日間の目標でも良いではないか? いや、いつからやるぞと力むのではなく、思い立ったその瞬間からゆるーくやり始めればそれで良いではないか? いつまでと決める必要もないし、暫し何もせずに「何をやろうかな」と考えている期間があっても良い、と思う。

──そんな風に僕は常に感じている。

もちろん、すぐにやりきることができない何かをするときには、僕も大雑把な目算はしてみる。それは、「まあ春ぐらいまでには大体この辺りまで」みたいな極めて大雑把なものでしかない。

それをブレイクダウンして「いついつまでに第1段階を片付け、いついつまでに第2段階を終え」みたいな細かなスケジュールは立てないし、もちろんそれを紙に書いて壁に貼ったりもしない(笑)

受験勉強もそうだった。だからか、いまだに時々、来月入試だというのに日本史の勉強が江戸時代までしか終わっていない、みたいな夢を見ることがある(笑) 確かに、現実の受験勉強でもそれに近い思いをしたことがある。

まあ、それでも僕は“大雑把な目算”という程度のものしか持ちたくないのである。それは僕は自分を縛らないときが自分の力を一番発揮できるときだと思っているからである。

僕が自分のブログを始める際に決めたのは、「毎日書くのはやめよう。週に最低1日ぐらいは書かない日を作ろう」ということだった。

世の中には自分を縛ることで自分を駆り立てようとしている人もいる。この note でも、毎日何かを書くことを自分に強いたり、連続○○日書き続けたことを誇りにしていたりする人もいる。別にそういう人が悪いとも嫌いだとも言う気はない。ただ、僕はそんな人たちとは根本的に違うのだ。

僕が毎日書くのはやめようと考えたのは、書くことがないのに無理やり毎日書こうとしたら必然的につまらない文章を書いてしまうだろう、という思いからだった。

だから、まず、毎日書こうなんて考えないほうが良い、逆にその考えは捨てたほうが良い、と思ったのである(いや、あくまで自分に対する分析であって、他の人のことを言っているのではないので誤解のないように)。

じゃあ、今までずっと週に1日は必ず休んできたかと言うと、必ずしもそうではなくて、7日間以上連続して書いたことも何度かある。だが、それは文章が頭の中に湧いてきた日々だ。それはそれで良いのである。書かないというふうに無理やり自分を縛る気もまたないということだ。

この note では、結果的に僕は多分週に1本は何かを書いて上げている。でも、週に1本は上げるぞと決めているわけでも目指しているわけでもない。なんとなく習慣になっているというだけだ。それが習慣になったのはノルマにしていなかったからだと、自分では思っている。

書くことがないのに、「うーん、今週は何を書こうか」と呻吟したりはしていないし、そんな思いをして書こうとも思っていない。別に書かない週があっても良いと思っているからこそ、ほぼ毎週何かを書けているのだと思う。

そうでない人もいるだろう。自分を縛って、駆り立てて、「なにくそっ!」と叫びながら頑張っているような人は僕の周りにも確かにいる。

そんな人たちは僕とは違う人たちだ。僕は何かにつけて緊張してしまうタイプだということもあるが、とにかく自分を解放したいのだ。そして、自分をうまく解き放てたときには、その試みは長続きしているように感じている。

逆に言うと、実は何でもかんでも長続きしているわけではないのだ。縛られたら一気にやる気がなくなるのは昔からだ。他人に縛られても自分で自分を縛っても同じことだ。そうなるともうまるで続けられなくなってしまう。

実際、好きでやっていること、好きにやれていることだけが長続きしているに過ぎないのだ。周りはそのことに気づいていないみたいだけれど(笑)


今回の文章と直接関係はありませんが、“生き方”みたいなことについては、こんなことを書いたりしています:

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