見出し画像

ネットは変わって行く

ネット上のルールやエチケットは変わる

今は例えば note の記事には必ず見出し画像をつけるのが常識ですが、1990年代中頃には、ホームページにはできるだけ画像を置かないように、みたいなことが言われていました。

若い人はウソでしょ?と思うかもしれませんが本当です。

もちろん画像があったほうがインパクトが強くて、読者に読む気を起こさせるのは今も昔も同じです。ただ、昔は圧倒的にネットが遅かったのです。

インターネットの黎明期には、画像は(ピクセル1行ごとなのか3行ごとなのか詳しいことは知りませんが)ザッ、ザッ、ザッと上から少しずつ描画して行くので、それが何の画なのか想像がつくまでに5分やそこらはかかってしまうし、全体が現れるにはもっと時間がかかりました。

そして、悪いことに当時は従量制の、1分につきいくら払うみたいな接続しかなかったので、時間が経つごとに「あ、また10円落ちた」などとドキドキしていたのです。

だから僕らは、見てくれる人へのエチケットとして、できるだけ不要な画像(つまり、デザインや装飾的な意味しかない画像)はページに貼らないよう心がけていたのです。いや、ほんとにほんとの話です。

それがネットが速くなったおかげで一気に問題解消したわけです。そんな風にしてルールやエチケットは変化して行くんですよね。

ホームページの仕様や流行も変わる

もうひとつ初期のネットの話を。

僕は 2001年に自分のホームページを持って書評や音楽(CD)評などを書き始めました。この頃になると当然ネットのスピードは割合速くなって、画像を貼ることにもそれほど抵抗がなくなってきました。

本の表紙や CD のジャケット写真などがあったほうが、当然ページは華やかになります。

でも、それって著作権法違反じゃないんだろうか?という心配がありました。それでこれなら安全だろうと思って始めたのが Amazon のアフィリエイトでした。これなら Amazon が堂々とやっていることだから多分法には触れていないはずだ、というのが僕の判断根拠でした。

しかし、それは一方で、形としてはマネタイズの手段だったので、「こんなものでお金を掠め取るような商売をして良いんだろうか」と悩んだのも事実です。そんなことで悩んだのかと笑われるかもしれませんが、なんとなくあくどい自分というイメージが嫌だったんですね。

でも、実際に割り切って踏み切ってやってみて初めて分かったのですが、僕のサイトに来て、アフィリエイトのバナーをクリックして、しかも買ってくれる奇特な人なんてほとんどいないんです。「あくどく儲ける」なんて単なる杞憂、と言うよりむしろ妄想でした(笑)

ただ、続けていると、さすがに多少の収入はあるんですよね。中高生の小遣いのレベルにさえ届きませんが、でも、時々本や CD を買うときの足しになるくらいの額までは行くわけです。

それはそれで嬉しかったですよ。そのお金を足しにして本を買って読み、CD を買って聴き、そしてまたその記事を書く──至福の循環でした(笑)

ところが、近年になってその収入がほとんど入って来なくなってきました。どうやら前にも増して、アフィリエイトのリンク経由の買い方をする人がなくなってきたみたいです。

検索機能の進化によって、わざわざそんなリンクを突かなくても自分で楽に探し出して買えるようになったということもあるでしょうし、SNS万能の世の中になってきて、たまたまネット上で見つけた記事なんかより友人知人のリコメンドを尊重するようになったということもあるでしょう。

いずれにしても、そんな風にして、人々の志向や流行が変わり、それに合わせてホームページの仕様も変わって行かざるを得なくなってくるんですよね。

僕のブログは変わらない

僕の個人ホームページは 2018年に閉めてしまって、今はもうありませんが、2005年に始めたブログはまだ続いています。

ホームページから引き継いだ書評や音楽記事などに加えて、ここでは映画評をたくさん書いているのですが、しかし、映画のアフィリエイトというのが見当たらないこともあって、映画の記事に基本的に画像はついていません(笑)

そのことについては、先日ここに書きました:

時は流れ世は移り、いろんなルールやエチケットや流行や仕様が変わって行っています。だから、映画のサイトから写真を拝借してくるぐらいは早晩大目に見てもらえるようになるのかもしれません。

でも、僕の場合は職業柄ということもあり、結局僕のページはうまく変われないでいます。だから閲覧数が伸びないのかもしれません(と自分の筆力のなさを棚に上げたくなる今日このごろですw)

変わるもの、変わらないもの、流れに乗る者、乗れない者。──まあ、いろいろいても良いんじゃないかとは思っていますが(笑)

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