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今年も新庄野球が楽しみだ

何を隠そう僕は北海道日本ハムファイターズのファンである。なにしろ東映フライヤーズだった頃(当時は3番が張本、4番が大杉、エースは金田留広だった)からのファンなので、もう 50年以上応援しているわけだ。

何故この球団を応援するようになったかを書き始めると長くなるので詳しくは書かないが、小さい頃から僕が他人とは違うことを指向していたというのは大きな要因である。

僕は大阪生まれの大阪育ちである。そして、あの頃はプロ野球の全盛期。

同級生には当然阪神ファンが多く、また、当時は大阪の小学生にも巨人ファンは少なからずいた。残りのほとんどが阪神と同じく地元関西の球団である阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)ファンで、同じ地元でも南海ホークスや近鉄バファローズのファンは、僕が住んでいた北摂地区にはほとんどいなかった。

そういう環境で僕は東京を本拠地としていた東映フライヤーズのファンになった。そして、球団はその後日拓ホームを経て、日本ハムファイターズとなった。しかし、その間、関西に住んでいたこともあって、僕の周りには僕以外に同球団のファンはいなかった。

2004年に大リーグから復帰した新庄選手が日本ハムに加入して大ブームが起き、高校の元同級生の女性がにわか日本ハム・ファンになるまで、僕は長らく球場でしか自分と同じチームを応援する人たちに会ったことがなかったのである。

僕がファンになった年から去年まででリーグ優勝は6回果たしてはいるものの、同球団のこの期間の通算成績は 3221勝3378敗と負け越し(勝率.488)である。平均順位は 3.81位と Bクラスである。要するに総じて弱い球団なのである。

ファンになってから最初のリーグ優勝までに 13年かかった。そしてそこから次のリーグ優勝まで 25年待った。

そんな球団を僕はずっと応援してきたのである。東京に転勤してからは後楽園球場/東京ドームに何度も足を運んだ。札幌ドームにも5年前に初めて行ってきた。

たまにテレビ中継がある日には、僕が観るとよく負けるので、できるだけ放送を観ないようにしている。それくらいの筋金入りのファンだと自分では思っている(笑)

そして、そんな長く苦しいファン歴の中で、去年と今年のシーズン前ほどワクワク、ドキドキしたことはない。それはもちろん新庄監督の采配に負うところが大きい。常に他の人とは違うことを考え、違うようにやりたいと思っている僕と指向性が合致するのかもしれないが(笑)

奇を衒った采配は邪道だと言う人もいるが、新庄監督自身の野球理論はしっかりしているという証言もある。なんであれ、彼は古い殻を破って新しいことをやろうとしていて、そこが楽しいのである。

それでも「今年もまた最下位だろう」という予想も少なくない。しかし、勝負なんてやってみないと分からないものである。

いや、「勝負なんてやってみないと分からないものなんだから、今低い評価してる奴は見てろよ、今年は!」などと言いたいのではない。

勝負なんてやってみないと分からないものなのだから、やってみたらひょっとして今年も最下位かもしれない。しかし、それは結果でしかない。もちろん順位は上の方が良いし、優勝するのが一番嬉しいが、野球の面白さは順位だけではないのである。

そう、僕が言いたいのは、単に結果でしかない順位よりも、野球にはもっともっと面白いところがあるということを教えてくれたのが新庄剛志だったということなのである。

今年もまた今からワクワク、ドキドキしている。去年はいきなり「優勝なんか狙わない」と言って物議を醸した新庄監督が、今年は「優勝しか狙わない」と言っている。面白い。いずれにしろ僕は新庄剛志を応援する。

去年もシーズン中いくら負けが込んできてもこのワクワク、ドキドキ感は消えなかった。今年もきっとそうなる。大いに期待している。

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