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放送とインターネット

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放送局に勤めていたので、たまに放送のことも書いていました。ま、内輪向きの文章が多いので、ここにはたまにしか載せませんでしたが。いずれにしても定年退職しちゃったので、今後はこのテー…
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#考査

テレビの中の固定観念──商品名と裏番組

“テトラポット問題”を読んで 土木学会WEB情報誌『from DOBOKU』〜土木への偏った愛 さんの記事「祝結婚!NHKを巻き込んだaikoさんの"テトラポット問題"を振り返っておく」を読んで、ああ、NHK ってそうだったなあと思い出しました。 NHK は「宣伝行為に加担しない」というポリシーを守るために、かつてはかなり厳格、と言うか過敏な言葉狩りをやっていました。 上記の記事にあるように、山口百恵の『プレイバックPart2』の「真っ赤なポルシェ」が「真っ赤なクルマ」

変わる言葉と広告表現

広告には規制があります。中にはあくどいことを考えている企業もあるので、そういうあくどい商法に消費者/ユーザが騙されないためです。 だから、逆に言うと、規制を守っている広告は、「ウチはあくどい商売はしてませんよ」という証明でもあります。 考えてみれば、私が会社に入った頃の CM考査は大変厳しくて、いろんなCM原稿/素材を差し戻して改稿を要求したものです。 それが次第に緩和されてきたのは、テレビ局も収入が減ってきたので少々ヤバいところでも受け入れるようになったからだという見

「※ 個人の感想です」

テレビCMで観ていて気持ちが悪いと思う表現に「※ 個人の感想です」というのがあります。 実際にその商品を使用しているという一般人のナントカさんが出てきて、「とても良い」とか「ものすごく効く」とか言っている横に小さく出ています。 しかし、一体全体「個人」以外の感想ってあるんでしょうか? どこかの団体の全体としての感想とか、会社の公式感想とか、そんなものは聞いたことがありません。感想というのはそもそも個人個人がバラバラに持つものなのです。 言いたいのは多分こうでしょう: こ