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放送とインターネット

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放送局に勤めていたので、たまに放送のことも書いていました。ま、内輪向きの文章が多いので、ここにはたまにしか載せませんでしたが。いずれにしても定年退職しちゃったので、今後はこのテー…
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2021年11月の記事一覧

笑いのツボを考える──花紀京さんに憧れて

小学校時代、僕のお笑いの先生はよしもと新喜劇の花紀京さんでした(何故「吉本」をひらがなで書いているのか不思議に思う人もいるかもしれませんが、MBS の番組名は昔からずっと『よしもと新喜劇』なのです)。 同じことを言っても面白い人とそうでない人がいる。同じことを言っても笑いを誘う言い方とそうでない言い方がある。そこの差は何なのか? そんな問いに人生最初の答えを身を以て示してくれたのが京やんこと花紀京さんでした。──それは「間」や、と。微妙な間の取り方ひとつで人を笑わせること

分けて観る?

「最近の若い人は2時間の映画を、例えば 20分ぐらいずつ、6回ぐらいに分けて観る」という話を、携帯/スマホ向けに映画を配信していた会社の偉い人から聞いたのは多分もう 10年くらい前だ。 「データを見ると2時間一気に観てるのは 40代以上だけですよ」と言われてショックを受けた。2時間でひとつのまとまりをなしている作品をそんな風に細切れに観て、よくも気が散ったり興醒めしたりしないもんだと驚いた。 テレビで観るのであれスマホで観るのであれ、僕には到底そんな見方はできないと思って