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五省

こんにちは山ちゃんです。
今回は【5分間講話】の第3段です。
 五省(ごせい)とは、旧大日本帝国海軍の士官学校である海軍兵学校(現在は海上自衛隊幹部候補生学校)において用いられた五つの訓戒。

 この「五省」という言葉は、今年春の金曜ドラマ「リコカツ」の家訓にも登場し、話題となりました。このドラマは、こんな内容です。
 出版社に勤務する編集者・北川景子と自衛官一家の長男・永山瑛太が送る離婚から始まるラブストーリー! 運命の出会いにより結ばれたキャリアウーマンの咲と自衛官の紘一。”交際ゼロ日婚”を果たすも、新婚早々、価値観の違いにより激しいバトルが勃発! 早すぎる離婚活動=リコカツを始めることに…!私は、全話観ましたが、航空救難隊員、紘一の一途さが、まるで自分とかぶり、笑わせてくれました。

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 話を元に戻しますが、「海軍五省」とも言われ、その内容は、

一、至誠しせいに悖もとる勿なかりしか
  (真心に反する点はなかったか)   以下 括弧内は、概説
一、言行げんこうに恥はづる勿なかりしか
  (言動に恥ずかしい点はなかったか)
一、氣力きりょくに缺かくる勿なかりしか
  (精神力は十分であったか)
一、努力どりょくに憾うらみ勿なかりしか
  (十分に努力したか)
一、不精ぶしょうに亘わたる勿なかりしか
  (最後まで十分に取り組んだか) 

考案者は、時の校長で少将の松下元。

 今日では、帝国海軍の精神を象徴する標語であるかのように語られることがありますが、五省が兵学校校舎に掲げられるようになったのは、国内の軍国主義的色合いが濃くなり始めた1932年(昭和7年)からであり、その採用期間は、海軍70余年の中でも末期の10数年間に過ぎない。古参の海軍軍人の中には、文語調箇条書きの五省を生徒に唱和させることについて、「(リベラリズムと柔軟性を重んじた)帝国海軍の伝統になじまない」として不快感を表明する者も少なからず存在しました。

 太平洋戦争後は、海上自衛隊が日々の行動を自省する標語として用いています。

 現在においても、幹部候補生学校及び第一術科学校の日課、夜の自習の終わりの5分前になると(校内マイクで「自習止め5分前」の号令と共に)各人は、机の上の物(教科書など)を片付けて、姿勢を正し、「一つ、至誠(しせい)に悖もとる勿なかりしか」「一つ、、、、」と総員で大きな声で精々と唱えてます。

 一日の反省は、明日につながる良い事と思います。また、お会いしましょう、ありがとうございました。

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